十月に入ってから、雨模様の日が多いですが、本日は久しぶりにカラッとした秋晴れとなり、気分もいいですね。
さて今月も残り六日間となりましたが、今月二度目の投稿は、陰宅風水についてです。
陽宅風水鑑定ほどではありませんが、時折り陰宅風水鑑定のご依頼もいただきます。
つい最近も東京にて、寺院境内にある墓地の中から、風水的に良い区画を選定する鑑定のご依頼を受けました。山のすそ野にある霊園とは異なり、都市にある寺院境内の墓地の選定は、巒頭上はどうしても頂心煞や槍煞、稜角煞、背空煞などの形煞の有無を優先とした鑑定となりますが、理氣的にはもちろん墓向も重要視致します。
現代住宅は、帯磁性を持つ鉄を使用したRC構造、SRC構造によるマンションなどの集合住宅だけでなく、東日本大震災以降、地震に強い構造である軽量鉄骨造りの一戸建てが増えており、地磁場が乱れ、1mも離れると羅盤の磁針が数度、ときには十度以上動くこがあり、風水師泣かせの時代であることを以前投稿しました。
そして陽宅のみならず東日本大震災以後、陰宅においても、耐震のために鉄筋を入れた基礎工事を施すところが増えてきています。先月都内で区画選びのために鑑定した墓地も、鉄筋入りの基礎工事がされており、区画内にて高さを変えて羅盤測定すると、どの区画も基礎面に近づけるほど磁針が振れ、同じ位置でも、立った時の測定値とは5度~10度も違ってしまいました。
風水は中国にて、二千年ほど前に陰宅から始まり、のちに陽宅へと応用されてきた中国流の環境学ですが、風水理論が確立された清代までの陽宅は木造でしたし、陰宅も石板と土製で、正しくその地における磁北を基準とした方位が、羅盤上に反映していたわけです。
15度間隔の24山方位を使用する陽宅風水ですら、5度の違いによりひと山違ってしまうこともありますが、ましてや5,625度間隔の64卦方位を使用する陰宅風水では、5度違えばほとんど隣の卦となってしまい、自ずと鑑定結果はまったく違ったものとなってしまいます。
4年ほど前、千葉県にある霊園にて、既存のお墓の風水鑑定をしましたが、台石の上に横長の竿石(さおいし)が乗せられた洋型墓で、そこも耐震基礎工事がなされており、竿石前面で羅盤測定した向きと、納骨されるカロートのすぐ上にある台石前面で羅盤測定した向きとでは、なんと45度も違っていました。ここまで磁場が乱れてしまうと、とても理氣風水での判断はできません。
正しい風水鑑定ができないこと以上に問題なことは、本来の地磁場と大きく異なった磁場に納骨されるということです。陰宅風水は、他界した両親や祖父母が安らかに眠ることができるような好立地を探すことから始まり、千年以上かけて埋葬法やお墓の型式が研究されてきましたが、耐震性があるからといって、乱れた磁場で果たして安らかに眠れるのでしょうか?風水師としての回答はもちろんNO!です。
2011年の大震災直後、青森県にて墓石の一部が破損したということで、陰宅風水鑑定のご依頼をいただき、ある寺院境内の墓地に行きましたが、かなりの墓石が倒壊していました。時代とともに、生者の住む陽宅はもちろん、死者の住む陰宅においても、耐震性はじめ恒久性が求められるのは致し方ないと思いますが、風水師としては、せめて陰宅の基礎工事では、帯磁する鉄筋ではなく、鉄筋に比べかなり費用は嵩みますが、帯磁性のほとんどないステンレス筋仕様の基礎をお薦めします。
追伸)
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