四柱推命学・算命学 開運法

高畑裕太容疑者の事件を命理学的に考察

 八月晦日を迎えました。
 気象庁が統計を始めて以来、初めて東北地方に上陸した台風10号が日本列島を過ぎ去り、ここ桶川はまさに台風一過の雲一つない快晴、晩夏の青空が眩しい一日です。
 二黒中宮の今年、艮宮(東北方位)に五黄が回座しており、大きな災害がないか危惧していましたが、東北地方、北海道においては、土砂災害、大雨による河川氾濫、冠水等、大きな被害がもたらされてしまいました。
 静の方位学である風水では、年五黄と月五黄が家宅の坐に回座するとき、一切の動土、修造改築をタブーとしますが、動の方位学である奇門遁甲では、五黄方位への移動はタブー視しません。しかし同じく動の方位学であり、日本独自の九星気学では、五黄殺と呼んで大凶方位とします。
 長年東洋五術業界に携わってきたウメサンの実感としては、やはり五黄殺ならびに暗五黄殺(気学では暗剣殺)は、凶作用を引き起こしやすい、無視できない要注意凶殺です。
 8/23に強姦容疑で逮捕された新進気鋭の人気俳優、高畑裕太容疑者も、少なからず五黄と暗五黄がもたらす凶作用の影響があったと感じます。今更言及するまでもありませんが、高畑裕太容疑者は、人気女優の高畑淳子さんの一人息子で、2015年前期のNHK朝ドラ「まれ」にて、土屋太鳳さんが演じた主人公まれの親友、ガッツ石松さんが演じた漁師の息子洋一郎を演じ、その後民放各社のドラマやバラエティー番組によく出演されるようになりました。ウメサンは朝ドラのファンのひとりで、朝見れないときは夜の再放送を見ていましたが、なかなか個性のあるいい若手俳優さんだと感じ、その後の活躍を楽しみにしていた一人でしたので、今回の事件は、まさに青天の霹靂でした。
 高畑裕太容疑者は、1993年9月13日生まれでまもなく23歳、命式は次のとおりです。

生年 癸酉辛 偏官 偏財 長生
生月 辛酉辛 偏財 偏財 長生
生日 丁酉辛     偏財 長生
生時 不明
空亡 辰巳
従財格
 火木
守護神  甲乙
大運 22歳~32歳 戊午 傷官 建禄
歳運    2016年 丙申 劫財 沐浴

 命式から、五行は金に偏り、攻撃性が強く、いい意味では革新的ですが、ややもすると非常識になりやすい憂いがあります。また財星が4つもあるため、引力本能が強く、人と財が集まる命式で、その点では芸能界に適していると言えます。 しかし「多財身弱」でもあり、お金が入ってきても酒色に溺れやすい憂いを持ち合わせています。要するに、諸刃の剣の持ち主なのです。
 さらに地支が酉ばかりで、三重の自刑を持つため、感情のまま動いて墓穴を掘りやすく、果ては刑事事件を起こしかねない憂いもあります。
  「まれ」の洋一郎役に抜擢されたのは2014年の甲午年で、調候用神の火木、守護神の甲が巡っていました。
 今年の丙申は、生月干と丙‐辛の「威勢の合」となり、偏屈で肉欲に走りやすい憂いがありました。とりわけ8月も丙申月でしたので、その憂いは倍加し、さらに丙‐辛‐丙の妬合(とごう)となり、トラブルまがいの月だったのです。
 こうした要注意の運氣の中、今回の事件を起こしてしまったのですが、高畑容疑者の住居(東京都渋谷区)から仕事で連泊した前橋市内のビジネスホテルは、年五黄が回座する東北方位に位置しています。さらに8月は月の暗五黄()も回座していました。
 個人の命運が混迷期にあるとき、五黄や暗五黄などの凶殺方位の殺気が重なると、災厄を引き起こす確率はかなり高くなります。

 さて最後に、通常ほとんど知られていない玄空大卦法の観点からの考察を補足したいと思います。
 玄空大卦法では生年DATAを主事(主命)と呼び重視しますが、高畑裕太容疑者の生年干支を、玄空大卦に換算して記すと、次のとおりです。

生年 癸酉 卦氣2 玄空五行「火」 大卦「風山漸」 七運

次に事件のあった2016年8月23日2時頃を、玄空大卦で記します。

2016年 丙申 卦氣8 玄空五行「木」 雷水解 四運
8月 丙申 卦氣8 玄空五行「木」 雷水解 四運
23日 丁丑 卦氣4 玄空五行「金」 澤雷随 七運
2時 辛丑 卦氣1 玄空五行「水」 地火明夷 三運

 玄空大卦法では、年月日時の吉凶は日柱の玄空五行を基準とし、年からも月からも時からも、旺氣を得なければならず、そのためには、比和(五行が同じ)、生入(五行が生じる)、剋入(五行を剋す)しなければなりません。残念ながらこの年月日時は、日⇒年、日⇒月が剋出、日⇒時が生出しており、大凶です。
 また、主事の玄空五行に対し、日の玄空五行が比和か生入か剋入しないといけませんが、主事⇒日は火剋金と剋出してしまっており、すべてにおいて氣が漏れる大凶です。
 さらに問題は、生年主事の卦氣が2で、第8運(2004年~2023年)においては2は零神で、この第8運期20年間は、卦氣2の主事は零神殺を帯びていると言い、災厄を招きやすい試練の期間なのです。
 
 結局、命理学的にも、方位学的にも、玄空大卦法の観点からも、トリプルで乱氣、試練の条件が重なっていたことがわかります。

 後の祭りではありますが、まだ23歳、しっかりと罪を償い、人間的に成長して、芸能界復帰は難しいでしょうが、異なった道にて再起してほしいと祈るものです。

追伸)
 ・第十期立命塾「実践的四柱推命学講座」9/17(土)開講
 ・8/3の投稿で、次回は三峰神社についての投稿予定と記しましたが、近日には投稿したいと思いますm(__)m

この記事はお役に立ちましたか?

★をクリックしてください。

平均評価 / 5. 投票数