早いもので9月、先月中旬から早くも涼秋を思わせる気候が続きましたが、本日は午後から晴れ、ここ桶川は午後2時現在32度、久しぶりに半袖半ズボン、首にはタオルを巻いて、汗を拭き拭き入力作業に勤しんでいます。
さて昨日(1日)に、東京五輪エンブレムが取り下げとなり、国内外に大きな波紋を投じましたが、9月最初の投稿は、このエンブレム盗作疑惑問題について、風水ならびに命理学の観点から考察したいと思います。
予定では前回に引き続いて、武蔵野御陵の巒頭風水的考察をする予定でしたが、次回に回させていただきますm(__)m
先ずは風水学の観点からですが、佐野氏の事務所は、東京都渋谷区にあるビルのワンフロアです。
このビルは2009年竣工ですから、当然入宅はそれ以降で、三元九運は下元第8運となります。
住宅地図からこのビルの坐向を測定すると、北側の道路に面しており、「丙坐壬向」です。実際に現地で羅盤による測定をしたわけではないので、絶対ではありませんが、この坐向をもとに考察します。
下図は、事務所を太極とした二十四方位盤と宅運盤、玄関に進入する向星を記載した住宅地図です。
このビルのエントランスは、第8運期最旺の向星8(八白)で、実際このビルのテナントは、佐野氏の事務所を始め、あの結果にコミットするコマーシャルで一世を風靡しているRIZAPのジムなど、著名な会社が入っており、空きはもちろんありません。
このビルの形状、外観の特徴は、西北方位が二段階に欠けており、ネット情報によれば前面はガラス張りになっています。そして一階エントランスに入ると階段があり、二階以上のフロアは西北方位が欠け、この欠けた向首面※に、北向きの玄関があるようです。
よって、佐野氏の事務所の玄関は、太極から見て西方位にあり、西北方位(乾宮)が欠けているため、玄関の向星は第8運期衰氣である2(二黒)になります。
本年(2015年)は西方位に、年客星として5(五黄)が回座し、さらに三煞も回座しており、向星の2(二黒)の衰氣をかなり強めてしまっていると言えます。この理氣的な凶意が、今回の遠因になっていると思われますが、かといって、佐野氏の事務所と異なるフロアに入っている会社も理氣風水上は同じですが、このような大きなトラブルが生じているとは限らないのです。
結論を先に言えば、風水上の凶意に、個人の持つ運勢のタイミングがよくない時に、凶作用が大きく現象化するのです。
では命理学的に考察しましょう。
佐野氏は1972年7月29日生まれの43歳ですが、簡略に命式を記すと下記の通りです。
生年 壬子癸 傷官 食神 長生
生月 丁未己 偏官 偏印 衰
生日 辛酉辛 比肩 建禄
生時 不明
空亡 子丑
大運 34歳~43歳 辛亥 比肩 沐浴
2015年 乙未 偏財 衰
佐野氏は偏印破格で、デザイナーとしての天性をお持ちになっています。また、生年と生月が精神と肉身の不一致を暗示する干合支害となっており、ややもするとストレスがたまりやすい懸念がありますが、自分でも想定外な発展をなす可能性も秘めておられます。
本年2015年乙未年は、生年支と害となり、害が重なってしまっており、さらに偏印(未)が食神(子)を剋す倒食がダブルゆえ、偏印の象意である技芸が、食神の象意である衣食住を脅かす憂いがあります。生年支は地位名誉の場でもあるので、地位名誉が脅かされることにもなるわけです。
佐野氏個人の命運が、害+倒食の年運であったことに、上述した風水学上の理氣的な凶意が重なっことが、今回の問題の遠因であると言えます。
なお佐野氏にとって本年は、大運(十年運)の最後の年で、まさに転換期にあります。ちなみに次の大運干支は壬子で、大運天中殺(次の大運癸丑含め20年間)に入るだけでなく、生年干支と同じ律音(りっちん)となるため、新たな出発をなさねばならない十年です。大運天中殺の期間は、人生の枠組みが取り除かれた期間で、大発展する人と、逆に大転落する人とに大きく分かれてしまいますが、そのポイントは大運天中殺に入る直前の生き方にあるとされます。そうした意味では、こうした問題に対し逃げることなく、真摯に向き合い、反省すべきことは反省し、改めるべきことは改めることができれば、佐野氏の未来はさらに開かれることになるでしょう。
まだまだ若く才能あるかたですので、今後の精進と活躍を祈るものです。
※向首面・・・家宅の坐向を決定する氣口のある建物の面のこと。
追伸)プロの風水師になりたい方へ
クライアントに対し、時に適った的確なアドバイスのできる風水師になるためには、風水の技法だけマスターしても、正直に言えば片手落ちです。上記の例のように、風水(環境要因)+命理学(宿命的要因)が重なって、さらにどのようなアクションをなしたか(時に適っっているか否か)により、物事は現象化すると言えます。
立命塾では、9/19より第九期実践的四柱推命学講座を開講致します。まだ募集を打ち切っていませんので、関心ある方は、時を逃さず、当塾の門を叩いてみてください。
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