易学講座 易占

2015年立春!年筮を立てましたm(__)m

毎年立春の朝は、天より一年の指針をいただくべく、周易にて年筮を立たせていただいています。
昨年の年筮では、「水山蹇(化爻なし)」という大変難儀な卦をいただきました。
卦辞にある教え「艱難の真っただ中であるが、忠誠を尽くしていけば、必ず大人が現れ、ヘルプしてくれる。」ことを肝に銘じて、一年を過ごしてきました。
まさにそのとおりの厳しい一年ではありましたが、たしかに大人(徳のある人)とのご縁の中、何とか乗り切ることができました。
本年の立春における年筮では、澤山咸⇒風山漸
本卦「澤山咸」
四爻と上爻変
之卦「風山漸」
という卦神の教示をいただきました。

澤山咸の卦辞

陰柔(兌)の下に陽剛(艮)が下り、陰陽の氣が感応し和合。

よく感じるという卦で、たいていの事は通達する吉運である。己が篤実であれば、それが相手に通じて喜ばれるという時だから、すべての交渉はうまくいくし、部下にも良き人を得て、上下一致協力して成功する時である。
和をもって第一とするが、親しきになれて礼を失わないよう注意せねばならぬ。古人は「神明感応」の時といったが、至誠をもってすれば、「祈らずとても神や守らん。」である。
今は吉運ではあるが、運勢としてはまだ多少微力であるから、更なる努力を惜しまなければ、百事成功疑いがない。

上爻の爻辞

陰柔が正を得、卦極にある。九三と正応。極めて物に敏感で感じやすく、軽はずみな言動となりやすい象意。身体で例えれば上あごや頬(ほお)、舌に当り、口先に出しやすいことを意味する。軽率な言動をよくよく慎むべし!

風山漸の卦辞

上卦『巽』は木、下卦『艮』は山を表す。山上に木が生えており、どんどんと成長して高くなっていくという形象である。

今まで塞がっていた運が漸く開けてこれから徐々に幸福に向う兆がある。あたかも高い山に木を植えて、その木が追々に生い茂って花咲き実るに至るという意味だから、すべて順序を踏んでの漸進主義がよく、性急に事を進めると大失敗する。そしてだんだんに発展し出世する毎に、よく足元を踏み固めては前進するという心がけが大切である。
又この運の時は、金銭の悩みや異性のことで問題を起しやすいから深く注意を要する。一生の占でこれを得れば、正しい心の人は若い時苦労しても老後幸せになると判断する。即ち小を積んで大を成すという運勢である。

周易による易占においては、本卦の卦辞にある状況が、化爻の卦辞を心に留めて生活することにより、之卦の卦辞のようになっていくことを示しています。
卦神の教えより、今年のウメサンにおける標語は、
「軽率な言動にならぬよう充分注意し、至誠を持って小を積んで大を成すべく、一挙手一投足を思いを込めて丁寧に行うべし!!」
とします。

本年の立春は満月と重なりましたが、この良き日に年筮を立て、そして天海僧正眠る喜多院詣でを成すことができ、清々しい心持ちで一年を出発することができました。このブログを見ていただけたご縁に感謝し、一年のご健勝を祈らせていただきます。

なお私塾の立命塾では、1月から3月まで易学講座を行っており、塾生には立春に年筮を立てることを課題とさせていただきましたが、14日の講座時に発表してもらう予定で楽しみです(^^)v

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