例年より10日ほど早く入梅宣言したと思ったら、それから晴天続きでしたが、ようやく台風3号の接近で、少しまとまった雨が降り、ほっと一息ですね。
さて早いもので今月も中旬となってしまいましたが、今月最初の投稿です。
今回は、ここ3年で3度借主が入れ替わり、現在は空きテナントとなっているテナントを、風水分析したいと思います。
講義後いつも通りかかり、「また空いてしまった・・・」「ようやく新しく入ったけど、続くのだろうか?」「あれっ、もうあのお店ない・・・、空いてしまった・・・」と1年も持たず入っては閉め、空きになってしまうという、気になるテナントがありました。
今月初めに、「三元三合総合羅盤の使用法」の講義後、ちょうど受講生と帰路、駅に向かう途中、空きテナントになっていたので立ち寄り、受講生のKさんに、講義で使用した羅盤を取り出してもらって、玄関にて下盤してみました。
(画像はテナント玄関にて下盤中のKさん)
下盤結果は「巽坐乾向」でした。第8運期のこの坐向は、一般的な玄空飛星派風水の四大格局における「旺山旺向」で吉格とされます。
(右画像は第8運の「巽坐乾向」における飛星チャート※1)
左図は、テナント太極を中心とした24山方位図ですが、一般的な玄空飛星派風水では、玄関に第8運最旺の八白が進入します。
もちろん玄関の水星(※2)だけが吉凶判断の材料ではありませんが、氣口である玄関は、陽宅三要でも最重要項目で、旺山旺向かつ最旺の八白が進入しているというのに、商売がうまくいかない、売り上げが伸びていない、テナントがコロコロ変わるということは、ウメサンの経験でも先ずありません。
一方、三元玄空地理術でこのテナントを分析すると、実は玄関に進入する陽の氣(水星)は、八白ではなく、七赤または四緑なのです。
右図と上の飛星チャートの両方を合わせてごらんください。
このテナントは、大きな高層ビルの1階部分にあとから増設されているのですが、この飛星チャートは、高層ビル本体の坐向に合わせて、北を上にチルトさせています。三元玄空地理術では、これを「外格に合わせる」と称しています。こうしてみるとわかるように、玄関部分は西角を隅切りして、西北向きにしていることがわかります。
こうした場合三元玄空地理術では、玄関の水星は八白とはなりません。七赤または四緑が進入することとなるのです。
第8運における七赤は御存知のように衰氣で、破軍の別称どおりに、盗難、訴訟、火事、トラブル等の凶意が現象化しやすくなります。
一方、四緑であるなら、一般的に四緑は衰氣とは言え小吉とされていますが、西北方位(乾宮)における四緑は、乾は金性、四緑は木性ゆえ、金剋木で吉意は失われやすくなります。
このテナントの東北方位には、乗降客の多い大きな駅のロータリーがあるのですが、東北の水星は6(六白)です。(左図参照)
三元玄空地理術では、6(六白、金)は7(七赤、金)と逢うと「交剣煞」となり、人間関係のトラブルを引き起こしやすいとします。また4(四緑、木)と逢うと、金剋木で剋され、6(乾)は頭、4(巽)は縄を意味し、精神的ダメージ(最悪は自殺志願)を受けやすくなるとされます。
玄関の水星が、7でも4でもよくないことがわかります。
このテナントに限らないのですが、テナントがコロコロ変わる、ずっと空きになっているところは、三元玄空地理術で分析してみると、その風水環境的要因を如実に知ることができることを、実感してやまないウメサンです。
かと言って、もちろん風水環境が全てを左右するわけではありませんが、できるのであれば、旺氣をうまく利用できる風水環境を選ぶか、そのように風水環境を整える(風水リフォーム、化煞法を施す)べきであることは、言うまでもありません。
※1 飛星チャート
挨星盤、宅運盤などの別称もあるが、玄空飛星派風水で扱う、氣(九星)の分布図のこと。
※2 水星
三元玄空地理では、向星と言い、飛星チャート各宮(方位)の双星のうちの右側の数字(九星)で、空中に存する陽の氣を指す。
左側の数字(九星)は、一般的には山星と呼ばれるが、三元玄空地理では坐星と言い、地を伝わる陰の氣を指す。
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