3月を迎え、ここ桶川は耳を澄ますと、陽春の訪れを告げる小鳥のさえずりが心地よく、ブログ投稿のためのキーボード入力もテンポよく進むようです。
さてもう一週間前のこととなりますが、韓国で初めての女性大統領、朴槿惠(パククネ)大統領の就任式が行われました。
いささか時を逸した感じの記事となりますが、擇日法の観点で考察してみたいと思います。ウメサンは、もちろん玄空大卦擇日法により擇日を行っております。
朴槿惠大統領は、1952年2月2日生まれの61歳です。中国や韓国では太陰太陽暦(※1)も用いていますが、さすが国際的地位にある大統領の生年月日は、西暦に換算されているはずだと確信して、以下説明致します。
朴槿惠大統領の宿命玄空課式は下記のとおりです。
1952年 辛卯 2 風澤中孚 三運
2月 辛丑 1 地火明夷 三運
2日 戊寅 8 雷火豊 六運
大統領就任式はソウルの国会議事堂前広場で、2013年2月25日11時より行われました。
韓国と日本には時差がありません(※2)。ウメサンは十数年前まで旅行会社にいましたが、時差のない韓国へのツアー添乗は、時差を考慮する必要がなく助かった記憶があります。
しかし擇日や方位学、命理学鑑定では地方時を扱い、実際、ソウル時間と日本の標準時である明石時間とは時差が生じるのは自明の理です。
およそ東経127度のソウル時間に換算すると、2013年2月25日10:28に就任式が始まったことになります。
この玄空大卦擇日課式は下記のとおりです。
2013年 癸巳 4 澤天夬 六運
2月 甲寅 7 水火既済 九運
25日 壬戌 4 澤地萃 四運
10:28 乙巳 7 水天需 三運
解説)この課式の玄空五行関係は、年と日が比和、月時が日を剋入する吉課式です。
しかし主事である朴大統領の生年の玄空五行が日の玄空五行に剋出しており、主事である朴大統領にとっては、天の生氣をいただくことのできない日時であったと言えます。
それを象徴しているかのように現在、竹島問題により、日韓お互いの政界はじめ、国民感情ももつれており、また朝鮮半島における南北間も、北朝鮮のミサイル打ち上げや核実験などの挑発的行動により緊張感が高まり、国際的に大変不安定な中での前途多難な発足となりました。
とは言えだからこそ、女性特有の“柔”面が発揮され、日韓関係の良化、朝鮮半島における南北統一に向け日米が協力して前進できるのではないかと、にわかに期待しているウメサンです。
※1 太陰太陽暦;
月の満ち欠けする周期の朔望(さくぼう)月で日を数え、太陽の運行による周期太陽年(回帰年)をもって季節を調節してゆく暦法。
※2 現在、韓国標準時(KST)は、日本標準時(JST)と同じGMT+9時間である。韓国は、大日本帝国に併合前の1908年、ちょうど朝鮮半島の中央を通る東経127.5度の線に基づいて、韓国標準時(GMT+8時間30分)を定めていた。当時の大日本帝国は現在と同じGMT+9時間を採用していたため、当時、韓国と日本との間には30分の時差があったが、大日本帝国に併合後の1912年、朝鮮総督府が日本本土と同じ標準時を採用し、韓国は日本と同じ標準時になった。
韓国は李承晩政権時代の1954年に、いったん標準時をGMT+8時間30分に戻したが、軍事クーデターによって朴正煕政権が誕生後の1961年、再び標準時はGMT+9時間になった。
ここからもわかるように、恐らく政治的軍事的な背景があると思われる。現在も韓国と日本はアジアにおける自由主義圏の拠点として米軍が駐留しているが、有事の際、作戦遂行に時間的ずれが生じないよう、アメリカ主導での採用ではないかと思われている。なお現在最もアメリカが憂慮している北朝鮮は日本と同じ標準時を採用している。
ちなみに朴正煕(パクチョンヒ)氏の長女が朴槿惠大統領である。
追伸)
ウメサンが東洋五術に関わるようになってかれこれ32年経ちますが、四柱推命鑑定を行い始めた頃、韓国籍の男性を鑑定したときに、大変苦い経験をしたのですが、この顧客が示した生年月日が、実は西暦ではなく太陰太陽暦によるものだったのです。当然のごとく全く違った命式をもとに、指摘することがことごとくはずれており、冷や汗をかきながら鑑定したことを、今でもはっきりと覚えております。あとからそれに気づき、西暦に換算して算出し直した命式で再鑑定できたので良かったですが、今から思えば初歩的ミスとは言え、後々のためには良い経験でした^^;A
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