中国国内における抗日デモは、例年になく全国規模で、かつかなりの暴徒化となり、中国国内にある日本の店舗や会社は、大変な被害を被っており、中国伝統の風水はじめ術数を生業とするウメサンであっても、大変な憤りを感じます。
この暴徒化した抗日デモがどうなるのか!?というご質問のコメントも頂戴しましたので、早速周易にて占ってみました。
この結果から、下記のように分析しました。
本卦の卦辞は、次の通りです。
澤の下に水があるとは、澤に水がない状態で、困窮を意味する。
衰運の時である。以前に運がよかった人も、今は困難を極め、正しいことをいっても人が信じてくれず、善人でいながら悪人に苦しめられるという時である。
すべてが少しも思うようにならず、どうにかこの困難を切りぬけようとあせればあせるほど、深みへ陥ってしまう。
こういう時には口先でごまかすのではなく、むしろ黙して語らず、じっと辛抱して運勢の変る時を待つほかはない。
特に君子たる者は、このような困窮する状況に陥ったとしても、正義のために命を投げ打つ覚悟でじっと耐え忍び、己の本心を貫き通すべきである。そのうちに理解者・援助者を得て、幸いを取り返すことができる。
二爻の爻辞は次の通りです。
九二陽剛が不正だが中を得ている。しかし初爻と三爻の二陰に挟まれ、己の意を得ることができずに困窮し、わずかに酒食を持って、その鬱憤を晴らすという形象。
しかし自重して忍耐していれば、必ずや君子(九五。社長、家長などの組織の長)が手を差し伸べ、援助協力してくれる。自分のほうから尋ねるは凶。ただ誠を尽くし、天命を待つべし!
之卦の卦辞は次の通りです。
上卦『兌』は沢、下卦『坤』は地を表し、水は地上に集まって沢になる形象である。『萃』とは集めるという意味である。
物も集まり財も集まり、人気も集まって、和楽繁昌するという大吉運である。和順の心があれば、人も応じるし、神佛祖先を祀れば感応もあるし、目上の賢人にすがれば、さらに幸福を得られるという時である。ただし財物は集まる代わりに散じることもあろうし、又人に対して金品を散らすことは必要でもある。これが物の流通する道理だ。
又或る見方からすれば、人が集まるために不和争論も起りやすく、案外の災を生じる恐れがあるから、平和の気分を以って人に接すると共にその用心もしておかなければならぬ。
本卦の澤水困は、拙者が解説を加える必要もなく、まさに中国在住日本人の皆さんの大変な状況を表しています。
一爻変の場合、爻辞がキーワードとなりますが、この爻辞もまさに中国在住日本人の皆さんの状態を示しており、日本政府と中国政府の対応を忍耐して待つしかない苦難な立場であることは明白です。
之卦の澤地萃は、人も物も集まることを表していますが、 不和争論もついて回ることも注意しています。
よって、今週中に鎮静化はするが、まだまだ火種はくすぶり続けるので、注意が必要であるということです。
なお裏卦(錯卦)は水風井です。
裏卦は相手側の立場、すなわちこの場合は中国を意味しますが、この卦は、“釣瓶”をおろして、井戸の水をくみ上げようとしている形象で、中国政府としてはこの事態をある意味静観しながらも慎重に収拾していこうとしていることを表しています。
“釣瓶”はまさに尖閣(魚釣島など)問題をも表しており、中国政府のしたたかさが表れていると言えるでしょう。
抗日デモは鎮静化しても、尖閣問題を筆頭に、まだまだ反日の火種はくすぶり続かざるを得ないようですね・・・、残念ですが。
中国伝統の術数を生業としながらも、愛国心も強いと自負しているウメサンとしては、大変複雑な心境です。
この記事はお役に立ちましたか?
★をクリックしてください。
平均評価 / 5. 投票数