東日本大震災、福島原発事故、水害などの災害により、日本列島が揺り動かされた一年も早いもので、師走を迎えますね。
来年こそ、公私ともに良い年にしたいものですね。
さて、例年師走には、(社)国際・風水協会主催の「強運をつかむ風水セミナー」に登壇させていただきますが、今年は12/18(日)に、浅草公会堂の会議室にて催行予定です。
例年、今年を振り返りつつ翌年の予測と、強運をつかむコツ、そして玄空大卦擇日(半年間)をレジュメ付きでお話させていただいておりますが、そのご案内がてらに、今年を振り返っての運勢学的考察を、序文的に投稿させていただきます。
二〇一一年を振り返って
二〇一二年(平成二十四年)の運勢を占う前に、前年(平成二十三年)の動向について、先に検証しよう。私が年運を占う観点はふたつあり、ひとつは干支(えと)の意味から、もうひとつは九星の年盤からの、二点からである。干支の観点からみると、平成二十三年は辛卯(かのと、う)の年であった。
平成二十二年の干支は、『辛卯(かのと・う』である。辛は「つらい、からい、革新する」という意味があり、一方卯は、茂・茅に通じ、合わせて「つらくとも信念を持って革新すると開けるが、躊躇すると、深い茂みにはまり込んだように混迷する」という暗示、天啓を得ることができる。
本年は千年に一度と言われる東日本大震災という未曾有の天災に、福島原発事故が重なり、日本歴史上、第二次世界大戦以来の大きな危機に直面した年であったが、国政においては、激しい野党からの退陣要請にもめげず、大震災後の復興に向けて一段落するまでは辞さないという信念を持った菅首相が、なんとか一年以上政権運営を成し得たのは、良きにつけ悪しきにつけ、辛卯の象意どおりの心持ちがあったからであろう。菅首相の後を受けたのは、『ドジョウ演説』が評判となった野田佳彦首相だが、大変辛く厳しい日本の国情にふさわしい、ドジョウ宰相の地味で忍耐強い政治力が発揮され、日本の復興に結びつくことを期待したい。
またスポーツ界では、プロ野球セ・リーグにて中日ドラゴンズが球団史上初めての連覇を果たしたが、落合監督の今シーズンでの解任が決定後、破竹の勢いで勝利を重ね、首位と最大10ゲーム差を跳ね返しての見事な逆転優勝であったが、これもまさに本年の干支「辛卯」が暗示どおり、どんなに辛くとも〝オレ竜〟の信念を貫き通した結果、天よりの祝福を得たのだと言えよう。
また、後者の九星年盤の観点から、こう占った。
・・・平成二十三年は「七赤」の年である。七赤は自然に当てはめると〝金〟、〝沢〟、方位では『西』を意味し、身体では『気管支、口、舌』、末娘、少女、流通する金銭、恋愛などの象意を持ち、色では白色、金色に当たる。よってキーワードは『金』『沢』『白色・金色』『少女』『恋愛』『流通』『流行』『口舌』『余暇』等である。
9年前の七赤中宮の年2002年、ヨーロッパでユーロ紙幣とユーロ硬貨の〝流通〟が始まり、田中真紀子議員は〝口舌〟が原因で外務大臣を更迭され、辻元清美議員は秘書給与〝流用〟問題で議員辞職に追い込まれるなど、まさに七赤の象意が善悪両面に現れていることがわかる。
本年も国の内外にて、様々な金融政策がなされる反面、金融問題も生じるだろう。特に〝西〟欧諸国の中心であるアメリカ経済の景気低迷は依然続き、失業者の増加、ドル安のために輸出が促進され、円高により日本からの輸出減少、株価は乱高下する不安定な経済状況となるであろう。
国政においては、政治資金問題や賄賂、一般社会においても横領などの金銭問題が生じ、議員の辞職、組織の責任者が退任に追い込まれるという事件が多発しそうだ。また企業は生き残るために、合併、統合の動きが活発化するだろう。
9年前もそうだったように七赤中宮の年は、『口舌』が原因で問題が起こりやすい年である。首相はじめ大臣、議員、社長等、責任ある立場であればあるほど、『口は災いの素』であることをよくよく肝に銘じて、語る言葉に責任をもってほしい。
また七赤中宮の年は九紫に暗五黄(暗剣殺)が付くので、教育、書籍出版業界においては、教育上の失敗や諸問題が起こりやすく、多くの廃業や倒産を生むなど経済的には厳しい一年となろう。
実際2002年七赤中宮の年に始まった週休完全二日制の『ゆとり教育』は、学業低下を招く大失敗の改革であった!また、この年IT業界においては、高速大容量のデータ通信を可能とした光通信やADSLによるブロードバンド時代へ突入し、出版業界の斜陽化を促進した。
なお今年は九紫に歳破も付くので、2002年以上に状況は厳しくなると予想され、関係者は十二分に留意して事に備えてほしい。
一方大企業の象意を持つ六白は、整う、取引、悦び等の象意を持つ巽宮に入るので、全般的には好調な年となるであろう。
あと七赤中宮の年は、五黄が、新規、創造、発展等の象意を持つ震宮に入るため、起業、新規事業は軌道に乗りづらい憂いがある。起業、新規事業拡大する場合は、よほど慎重を期してほしい。
ここまでは凶意を中心に予測してみたが、ここからは吉運、強運をつかむコツを中心に説明することとする。
先ずラッキーワードは『余暇』である。七赤の象意のひとつに『余暇』があるが、七赤の年はがむしゃらに仕事や勉学を推し進めてもうまくいくことは少なく、むしろ思い切って休むときは休み、心身ともにリフレッシュすることが成功の秘訣と言える。旅に出るなり、趣味やスポーツをするなりして楽しみ、思い切って切り替えるとよいだろう。そうすればきっと良いインスピレーションを天よりいただくことができるはずだ。・・・
果たして、本年も『口舌』による問題がマスメディアを賑わした。取り分け菅首相の迷言には、批判が集中した。大震災直後に「…東日本はつぶれるかもしれない…」、サミットにて思いつきで「太陽光パネル一千万戸に取り付ける。」などなど、語れば即、マスコミの標的になるという悲劇であった。また、大震災後に設けられ任命された松本復興相による宮城県知事恫喝事件、八呂経済産業大臣の「死の町」「放射能うつすぞ。」発言等、閣僚関連の不用意な発言に対するバッシングから、引責辞任に追い込まれたが、例年以上に責任ある立場の人物の発言に対し、神経質なまでの報道が相次いだ年であった。
また「漏洩(漏れる、流れる)」問題も大きな社会問題となった。特に過去最多の件数となったソニーの個人情報7700万件の漏洩というニュースは世界を席巻した。
9年前は三元九運でまだ第7運期であったゆえ、七赤が示す『金融』『流通』という象意が吉作用として働く一面もあり、ヨーロッパではユーロ紙幣とユーロ硬貨の〝流通〟が始まるという画期的な年であったが、第8運期に入った今年の七赤中宮の年は、金融面に限ったことではないが、七赤の象意が、凶作用として現象化することが多かった。史上最高の円高を記録し、パナソニック、ソニーはじめ大幅な赤字となってしまった。
また『少女』や若い女性の活躍の目覚しい年でもあった。7歳にして主演女優賞を獲得した芦田愛菜ちゃん、韓流ブームの中、KARAや少女時代の人気、国産グループにおいても、AKB48の国民的人気と活躍はもちろん、名古屋や博多でも姉妹グループが結成され、なんと東南アジアでも結成されるというグローバルな拡がりを見せている。
『余暇』に関しては、国(厚生労働省)までが〝イクメンプロジェクト〟を立ち上げ、夫の育児休暇を強く推進した一年であったが、徹夜残業当たり前の高度成長期に若き青春時代を過ごした拙者にとってみれば、ただただ時代が変わった、育児や家庭のあり方、余暇、休暇というものの考え方が変わってしまったなあ!というのが正直な感想である。
余暇と言えば、スマホの登場により、すっかりゲームの楽しみ方も変化し、ゲーム機不要の時代到来を印象付けた一年でもあった。携帯電話やスマホで楽しめるゲームサイト〝モバゲー〟を運営するDeNAが横浜ベイスターズを買収するまでの巨大産業になってしまったのか…と、ゲームの面白さのわからない拙者にとっては、ただただびっくり、そして日本の将来を憂えざるを得ないというのが、率直な感想である。
また出版界不況は、今に始まったことではないが、今年米国AМAZОNではすでに電子書籍が紙媒体の書籍よりも売り上げが上回り、読書の媒体も大きく変わろうとしている。そんな時代の大きな潮流の中、米国AМAZОN社が日本の出版各社へ、電子書籍化契約書を突き付けてきたが、まさに出版界の〝黒船〟来襲である。日本の出版界の勢力地図と流通は大きく変化せざるを得ないときを迎え、出版社は生き残りをかけての大決断を迫られる年となった。
こうしてみると、一年前に予測したことがまさに具現化されており、今更ながらに干支と九星の持つ象意の玄妙さに驚くばかりである。
さて、前置きはこのくらいにして、いよいよ二〇一二年(平成二十四年)の運勢の予測に入ろう。
・・・
以下は、12/18のセミナー後に更新したいと思います。
出し惜しみですみませんm(_ _)m
ご都合つきましたら、ぜひお申し込みください。会場でお会いできるのを楽しみにしております。
セミナーの詳細は、(社)国際・風水協会のお知らせを参照下さい。
2012年は12年に一度の龍年、そしてマヤ暦最後の年ということで、すわっ!地球の最後!?、人類滅亡!?、アセンション!?等、さまざまな憶測がなされていますが、人類歴史上大転換の年であることは間違いないようです。果たして・・・。
ウメサンの風水学的観点からの考察ならびに予測と改運法を、お耳に入れていただけますと幸甚です。
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