祝！イチロー、“メジャー２０００本安打＋９年連続２００安打”達成！！イチローより学ぶ『立命法』

　７日に、イチローがメジャー通算２０００本安打を達成しましたが、１３日には９年連続２００安打というメジャー新記録を打ち立てました。
　２０００本安打達成に関しては、出場試合数を基準とすればメジャー史上２番目の速さだそうです。９年連続の２００安打はもちろんメジャー新記録です。
　とは言ってもさして驚かないのは、今まで数々の記録を打ち立ててきたイチローの偉大さゆえですね。イチローがメジャーに渡ってから早９年、イチローの活躍は日本人の誇りであり、励みですね。
　実はウメサンの本名は「一郎」でして、幼少時代はありふれた名前で、正直好きになれませんでしたが、今やイチローの活躍は、同時代に生きる同名者としてうれしいだけでなく、とっても刺激になります。
　イチローの成功は、天賦の才能と努力の結果と言ってしまえばそれまでですが、ここでは干支学と風水学に基づいて検証したいと思います。
先ずは干支学から。
イチローは1973年10月22日（生時不明）生まれですが、
生年　癸丑己　食神　偏印　養
生月　壬戌戊　傷官　印綬　冠帯　羊刃
生日　辛卯乙　　　　　偏財　絶　　　　　　空亡；午未

大運　1999～2008　己未　偏印　衰
　　　　2009～2018　戊午　印綬　病
歳運　　　　1994　甲戌　正財　　日本新記録２１０安打達成
　　　　　　　1999　己巳　偏印　　イチロー邸完成（愛知）、結婚　
　　　　　　　2004　甲申　正財　　メジャー新記録２６２安打達成　
　　　　　　　2009　己丑　偏印　　メジャー２０００本安打、９年連続２００安打達成

　イチローの宿命的特徴は、四柱推命学的に言えば『印綬格』ですが、月支印綬に羊刃が付いているのが大きな特徴です。
　印綬が羊刃と同柱にある場合、崇高なる人格者で権威を持ち、高級官僚になれるか、地位名誉を得るという吉暗示があります。印綬は学問・技芸の習得性を持つ星ですが、印綬に羊刃が付くゆえ、イチローの“孤高なる求道者”と称される由縁は、まさにその命式に表れていると言えるでしょう。

　算命学陰占的には、月支-日支における戌－卯の支合を持ち、利益の大きいタイプで、金銭にたとえれば実際に稼ぎ蓄えるタイプです。現実主義であり、大地に足元がしっかりついている暗示があります。ものの考え方も着実・堅実になります。心と現実が常に一致していて、自信を持って物事を行える特徴があります。

　大運（十年運）を見ると、算命学的には1999年より20年間、大運天中殺期に入っています。大運にしろ正規歳運にしろ天中殺期は、ある意味それまでの生き方が審判される期間と言え、天中殺期に入る以前に、試練を甘受して努力精進してきた人は、この期間にさらに努力精進し続けることにより無限に成長発展することができ、逆に試練から逃げ、楽な道を選択してきた人は、天中殺期によほど悔い改めない限り、無限に落ち続けるとされています。
　イチローの場合は、もちろん天中殺期に入る以前から、人並みはずれた努力精進をしてきており、取り分けオリックス入団当時の1992年～1993年は、打撃フォームの無理やりの改造を押し付ける時の監督やコーチと馬が合わず、二軍暮らしを強いられました。そうした試練を乗り越えて振り子打法を二軍生活の中で完成し、1994年に就任した仰木監督からその素質を認められ、登録名をイチローへ改名するや否や、その年に日本新記録となる210安打を放ち、.385という高打率で首位打者も獲得しました。この年は甲戌年でしたが、四柱推命学的に言えばイチローの調候用神である甲の廻る年でした。調候用神が廻る年は、命式が活性化されて運気的に良い年とされます。
　その後も7年連続で首位打者を獲得し続け、並みの選手なら大運天中殺前に徳を使い切ってしまう憂いもある活躍でしたが、実はイチローにとって、日本という舞台は小さすぎたのでしょう。
イチローは2001年ポスティングシステムによりメジャーリーグのマリナーズへ移籍し、いきなり242安打を放ち、打率.350、56盗塁で、最多安打、首位打者、盗塁王を獲得しました。その後の活躍はご存知のとおりです。
　2004年には年間最多安打記録を更新する262安打を放ちましたが、この年も調候用神である甲が廻る年でした。
　大運天中殺期に入ってから、日本のイチローから世界のイチローへと大飛躍を遂げたわけですが、日本プロ野球という狭い枠組の中での活躍は、イチローにとっては窮屈だったのでしょう。大運天冲殺期に入って枠組みが取れるや否や、持てる天賦の才能を変わらぬ努力と精進により、メジャーという大舞台にて大きく花を咲かせていると言えるでしょう。
　イチローの大運天中殺期は2018年まで続きますが、大運天中殺の終わる5年間は、取り払われていた枠組みが徐々に元に戻され、試練を受ける期間とされますが、その5年が始まるのは2014年です。
　ということはあと5年間、そうイチローが41歳となるまで、現役で活躍し続けると予測できます。
　一年に200安打前後を打ち続けたと計算すると、5年で1000本を加算し、メジャー通産3000本安打を超え、ピート・ローズのメジャー生涯安打数4256安打をも超える、日米通産4300本前後に到達する計算です。
　さて話は前後しますが、1999年にイチローは結婚しており、その年に愛知県西春日井郡豊山町に、イチロー邸を完成させています。聞くところによれば、イチロー自らが設計図を施工会社の住友林業に持ち込み、風水的にも吉なる家屋を５億円かけて新築したということです。1999年ですから第7運、坐向は丑山未向です。実際に玄関で測定したわけではありませんが、木造住宅ということもあり、住宅地図から算出した磁北基準でほぼ狂いはないと思います。玄空派で言うところの双星会向で、2003年まで財運のある宅運です。

　しかし、2000年11月、玄関前に「イチロー記念館」が完成し、ちょうどその角が玄関のほうに向く、いわゆる稜角煞で、巒頭的には煞氣が玄関へ及ぶ造りとなってしまっているようです。googleの地図検索による衛星画像を見ると、幸い稜角サツとなる角部分は隅切りされており、だいぶサツを和らげているのは、さすがだなあと思いますが、もし日本に留まっていたら、その煞を少なからず受けざるを得ず、イチローの野球人生にも少なからずマイナス作用を及ぼしかねない危惧がありましたが、幸いなことに2001年以降はアメリカに移住しており、その難を見事に逃れていることとなります。
　さしでがましくも一介の風水師としてのアドバイスをさせていただきますと、日本に戻りご自宅に定住する場合は、今のイチロー記念館は取り壊すべきです。このまま活躍されれば、今の記念館では手狭となるでしょうし、ぜひ近隣の土地を購入して、もっと大きな記念館を築かれると良いと、老婆心ながら思います。ぜひこの拙いブログが、チチローこと父上の目に留まると幸甚です。
　そうすれば今のイチロー邸の玄関の向星は９（九紫）ゆえ、2043年まで財運のある家屋が約束されるでしょう。

　こうしてイチローの今までの偉大なる足跡を命学的に検証して見ると、まさしく『天より与えられた天性を知り、そしてその天性に甘んじることなく努力と精進で磨きをかけ、必要な時に貴人と出会い、その出会いを生かし、時に適ったアクションをなして時運を掴んできた』ということを知ることができます。
　イチローの生年である1973年の出生数は209万人以上だったようですが、イチローと同じく1973年10月22日にこの世に生を受けた人は、209万を365で割った5726人前後いたわけで、同じ生年月日の干支を持つことになります。しかしイチローまでとは行かないまでも、全ての人が成功を収めているわけではありません。中には大運天中殺期になって、試練を受けている方もいるでしょう。
　その分岐点となる条件は何なのでしょう。その解答はまさしく上記『』の太文字下線部分にあるとウメサンは思っています。

　ウメサンの占術朋友であり親友であり姓名学の師である童涼景氏と、２、３年前に酒を酌み交わしながら、イチローのことを話題にたわいない会話をしている最中、ふと童氏が「イチローは野球道を究めんがために、ひょっとしたら実子を得ることを敢えて犠牲にしたのではないか！」と言っていた事がウメサンの心の奥底に残っているのですが、そうかもしれないと今ウメサンも思っています。
　奥様の福島弓子さんと結婚したのは1999年11月でしたが、母となれば心も時間も子のほうにだいぶ注がれ、妻として野球道を突き進む夫へのサポートに徹することはできなくなるのは必然です。我々のような並みの夫へのサポートであれば問題ないのでしょうが、歴史を変える孤高の求道者、イチローのサポートをするのは、母でもある立場では難しいでしょう。だから敢えて母の立場を捨て、妻道に徹する道を選んだのかもしれません。
　その真偽はわかりませんが、イチローの成功の影には、妻である弓子さんの徹底した食生活管理等のサポートがあることは間違いないでしょう。敢えて母を捨て妻としての正道を究めんとしたかどうかはわかりませんが、もしそれが真実だとして、果たして凡人である我々にとって子のいない家庭が幸せかというとそれは？でしょう。
　その事は別として、一人の人間の人生として見てみても、イチローのようになることは至難の業ですが、イチローはまさに立命の手本であり、小さな次元だとしても己の人生の中で、立命をなして真の喜びを得ることができるヒントを与えてくれていると、ウメサンは感じました。
　イチローの今後のさらなる活躍を心から祈るものです。