10日間のごぶさたでした。
お陰さまで、風水リフォームのほうは順調に進展しております。
詳細はまた、別の機会にご報告致します。
今回は、リフォームの最中ではありましたが、どんなことがあっても万障繰り合わせて参加したいと思っていたシンポジウム「風水思想と墓地~東アジアの陰宅風水~」を聴講しましたので、そのご報告をしたいと思っています。
当日は、御茶ノ水駅にてMR.リュウさんと待ち合わせ、30分ほどお茶してから会場入りしました。
このシンポジウムの主催は、明治大学古代学研究所、
日時は、2008年12月13日(土)10:30~18:00でしたが、実際は熱い先生方のご発表が続き、18:40くらいまでかかりました。
場所は明治大学駿河台校舎 リバティタワー1021教室(2階)にて開催されました。
発表の先生方と演題は、
①渡邊欣雄(東京都立大学・首都大学東京教授)
墓地風水概説
②寺本健三(京都市財団職員)
郭璞『古本葬書』解題
③宮崎順子(関西大学非常勤講師)
伝郭璞『葬書』の成立と変容
④水口拓寿(東京大学大学院人文社会系研究科助教)
墓のうらに廻れば-2つの風水文献が語る祖先と子孫の「共生」関係-
⑤高村竜平(秋田大学教育文化学部准教授)
韓国墓地風水の近代
⑥来村多加史(奈良文化女子短期大学教授)
飛鳥の陵墓に見る風水思想
⑦小熊誠(沖縄国際大学総合文化学部教授)
沖縄における墓地風水の断絶と継続 (敬称略)
でした。
総合司会は過去2回の風水シンポジウムと同じく、渡邊欣雄東京都立大学・首都大学東京教授と、山内健治明治大学政治経済学部教授のお二人でした。
他にコメンテーターとして、渋谷鎮明中部大学国際関係学部教授と都築晶子龍谷大学文学部教授が来られていました。
風水学の学術的研究においては第一人者であられる渡邊欣雄先生はじめ、そうそうたる先生方によるご発表でしたが、学術的な立場でのご発表ゆえ、ある流派に限定するわけではなく、墓地埋葬の具体的手順や、墓地の巒頭的な吉凶、ないし坐向による理氣的な吉凶には触れることはありませんでしたが、郭璞が記したとされる葬書の研究、子孫繁栄につながるとされてきた陰宅風水の思想的背景、済州島や沖縄における陰宅風水の研究、飛鳥陵墓に根付いている陰宅風水思想など、新発見の内容が多く、とても勉強になりました。
シンポジウム後、渡邊先生にお礼のメールを差し上げたところ、ご多忙にも係らず、翌日長文の熱いメッセージをいただき、とても感激でした。
渡邊先生が最も謂わんとされていたことは、「陰宅風水思想を学ばずして、風水の真意は理解できない!葬書をぜひ真剣に学んでほしい!!そして都市計画の歴史書である『地理人子須知」も学んでほしい!!それはまさに都市計画の歴史書でもある。都市建設に当たって、宮室をも含めた風水環境を判断したからこそ住宅風水がある。住宅を見るなら、まず都市環境を判断せよです。そして都市こそは墓地環境に寄っている。北京しかり、そして東京(江戸ではない)しかりです。」
ということです。
ウメサンのみならず、陽宅風水を生業としている者への熱いメッセージとして受け止め、しっかりと学ばねばと、気を引き締めさせていただきました。
渡邊欣雄先生、ありがとうございました!先生とは異なった立場ですが、風水の実践者として、学びつつ実践を積み重ね、単なるインテリア風水で終わることのないようがんばります!!
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