2008年8月8日PM8時8分に、北京五輪が開会しました。
8揃えとは、中国らしい発想であり、関心させられます。
三元九運で第8運(2004年~2023年)期ですので、8数(八白)に強い運気があり、8揃えの時を見て始まった北京五輪の開会式は、5000年の歴史を誇る中国という大国が、威信をかけて準備してきただけのことがある、“ハイテクを駆使し、とても歴史性を帯びた重厚な内容”でした。
アトラクションの参加数14,000人も桁違い、打ち上げられた花火も質量とも圧倒的、五千年の中国歴史を、巻物解きながら行われたアトラクションの時間も当然長時間に及び、今までの五輪開会セレモニーと比較しても、どれをとっても最大という形容がぴったりでした。
以前にも投稿しましたが、干支暦では、
2008年 戊子
8月 庚申
8日 庚辰
午後8時8分 丙戌
となります。
以前の投稿は、午前8時8分(庚辰)の開会かと勘違いし、申子辰の三合会局のみを強調しましたが、実際には午後8時8分でしたので、三合会局でもありますが、日-時の関係は、干が相剋、支が冲という「天戦地冲」となってしまっています。
とすると、和合発展の強運気の中にも、対立の気が存在するという心配が内在します。
玄空大卦で擇日すると、卦運においては、年月が合五、月日が合十、日時が合十となり、一見気が通じるようですが、残念ながら日時の天戦地冲は、玄空大卦派においてもタブーです。
以前投稿したように、午前8時8分でしたら、さすが風水発祥の中国という評価となりますが、午後8時8分ですと、「う・ん?はて??」と、少なくともウメサンの知っている擇日法からは、首を傾げざるを得ません。
台湾や香港なら、この時間帯は選択しないでしょうが・・・。
中国本土においては、文化革命以降、風水学はじめ東洋占術は迷信として排除されてしまい、老師達も台湾や香港や、他外国へ活躍の場を求めて出国されたと聞いております。しかし現代になって、だいぶ復活してきていると聞いていたのですが・・・。
ひょっとすると前もって吉日時を選んで楔となる儀式をされているのかもしれませんが、そうでなければ、高度成長の真っ只中にある大国中国ですが、民族問題や社会格差など、多くの問題を山積している現状を象徴している開始年月日時であることになります。
中国発祥の風水学を生業としているウメサンですから、今回の五輪開催はとてもうれしいことですし、日本人もすばらしい中国文化を再認識し、風水学への理解や龍などの風水アイテムを受け入れる良ききっかけになることを期待しますし、大きく言えば、日中の友好関係の向上につながる大きなきっかけとなることを強く願っています。
しかし長い歴史を誇り、広大な、そして多民族国家である中国は、天運と時運に乗ってますます経済発展していけばいくほど、山積している問題が様々な形で噴出してくる憂いを、この年月日時は暗示しています。
1984年~2003年までの第7運期は、七赤の象意である西、若い女性が象徴しているように、西洋(欧米)文明が主体であり、そして女性の地位が向上し、社会的影響を及ぼした時代でしたが、2004年~2023年の第8運期は、八白の象意である東北、若い男性がキーワードとなります。
すなわち、アジア圏に東北にあたる中国、日本、北朝鮮、韓国、そして日本における文明が主体となり、IT企業戦士をはじめとした、新進気鋭の若い男性が活躍する時代と言えます。
五千年の歴史を誇り、今や世界人口の1/5を超える人口13億をかかえ、すさまじい高度成長をなしている中国の動向は、東アジアの時代の大きな鍵を握り、そして世界、人類の未来を左右することは、誰しも疑わないでしょう。まさしく中国がくしゃみをすれば、アメリカが風邪をひくという時代で、その中国の動向に最も影響を及ぼし、また及ぼされるのが日本でしょう。
「和を持って尊しとす」と聖徳太子は言われました。くしくも今回の開会式アトラクションで、中国の偉大なる発明の一つ、「活版印刷」をテーマとしたアトラクションがありましたが、「和」という文字を、甲骨文字から大篆文字、そして現代の文字形へと、時代を追った変化を三段階で表していましたが、このアトラクションを通じ、中国の発展と平和に大いに寄与すべき最たる国がわが国日本であり、日中の真の友好関係が、強いては世界平和、人類発展につながっていくと実感したウメサンでした。
そして、和の精神の真髄は、中国発祥の易経が説く「中庸」の徳にあるとウメサンは思っています。
一言で「中庸」と言ってもわかりにくいですが、最近ご縁をいただき、何度かお会いさせていただいた陽明学研究の大家である林田明大先生が、その著書にてとてもわかり易く教えてくださっています。
長くなってしまいますので、この件は、回を改めて投稿したいと思います。
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