旅行新聞の風水コラム第二回が掲載されましたので、ご紹介させていただきます。
第二回「風水とは?」
~地理風水~
市販の風水と名の付く本や風水グッズ販売のパンフレットなどには、決まって中国四千年とか、中には五千年の歴史を誇る風水云々・・・と謳われていますので、「風水は中国が源流である」ということをご存知の方は多いと思います。
しかし四千年とか五千年というのはかなりオーバー表現でして、中国における*五術の基本原理となっている「陰陽説」「五行説」「易」などの理論が発祥したのがそのくらい前のこととされているのであり、実際にはおよそ二千年の歴史です。
およそ二千年前、まだ「風水」という名称ではなく、相宅や相墓と呼ばれ、家宅やお墓の吉凶判断がされていたようです。「風水」という名称の由来ははっきりとはされていませんが、郭璞(かくはく、AD276~324)が記したとされている「葬経」の一節『気乗風則散,界水則止』(気は風によって散じ、水に介されて止まる。)が語源だとされています。
このことからわかることは、「風水」のキーワードが、「気」という目に見えないエネルギーで、人体に気の流れがあるのと同じように、地球上にも大地の気の流れがあると考えられたのです。
人の身体には、経絡という気(エネルギー)の流れがあり、経絡上の気の流れが悪くなると病気になるとされています。経絡上にある経穴(ツボ)を指圧や鍼灸などで刺激して、体内の気の流れを調節し治療しますが、これと同じように、地球上には龍脈という大地の気の流れがあり、龍脈上には龍穴という大地のツボがあるのです。実のところ風水は当初、龍脈や龍穴を探し出すための理論そしてそれを基にした技法として始まり、正式には「地理風水」と呼ぶことができます。(続く)
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