岐阜県瑞浪市の市立中学2年の女子生徒(14)が今月23日に自宅で首つり自殺をしていたことが29日になってニュースとなりました。市教育委員会と学校は、いじめを苦にした自殺の可能性もあるとみて調査しているそうです。
会見した学校によると、23日午後1時ごろ、女子生徒が学校から帰宅後、自分の部屋で首をつっているのを家族が見つけたそうです。部屋から遺書らしきメモが見つかり、4人の女子の同級生の名前とともに「本当に迷惑ばかりかけてしまったね。これでお荷物が減るからね」などと書かれていたそうです。
メモには次のように書かれていたといいます。
「皆さんへ
今、誰かが私の手紙を見ている時、きっと私は死んでいるでしょう。この忙しい時に御迷惑をおかけします。
今まで、私を愛し、育ててくれた家族、ありがとう。
今まで、仲良くしてくれた友達、ありがとう。じいやん、がんばって、早く良く なってね。部活のみなさん、特にAさん、Bさん、Cさん、Dさん、本当に迷惑ばかりかけてしまったね、これで、お荷物が減るからね。
もう、何もかも、がんばる事に疲れました。
それでは、さようなら。」
つい最近も北海道で、同様いじめによると見られる小学六年生の自殺がありました。このときもその遺書を見て、涙を禁じえなかったケロケロウメサンですが、今回も・・・。ウメサンの娘も同じ中学二年生ですので、本当にひとごとではありません。我を振り返ってみても思春期というものは、自我に目覚めて親離れの意識が高まり、悩みを内に秘めやすい精神的に不安定な時期ですが、言動にはっきり表れないながらも、必ずや出しているいずれかのサインを感じとってあげることが、親をはじめ家族、そして先生方の責任なのだと痛感します。
自殺するほど辛い心情であっても、誰かがそのサインを感じ取り、真っ暗な心にろうそくの灯火のようでもわずかな光をもたらしてあげることができるなら、そしてもうあと1年でも一緒に乗り越えて時間が経過すれば、「あのときはあんなに思いつめたこともあったなあ。」と、振り返ることもできたかもしれないのに、残念でなりません。
一介の風水師でしかないウメサンがアドバイスできることは、運命学に基づいた見解となりますが、生年月日時で判断する八字(四柱推命学)を通しいつも感じることがあります。それは、確かに生まれながらにして三宝の命、天地徳合などの吉格を持っている人もいれば、倒食や天戦地冲などの凶格をもっている人もいますが、かといって、どんなに吉格と言えども、ずっとラッキーな人生の人はあらず、逆にどんなに凶格の人でも、ずっとアンラッキーというわけではありません。当然のことですが・・・。かえって吉格の人が犯罪者になっていることもありますし、逆に凶格の人が成功者になっているケースもあります。
八字(四柱推命学)をはじめとした占術というものは、確かにその人が生まれながらにして持つ「宿命」、すなわち先天的要因を教えてくれますが、それで100%人生が決定するものではなく、暗示、天よりの重要な暗号でしかないとケロケロウメサンは思っています。その暗号を解いて、長所は伸ばし、短所は意識して改善する努力をしていくことが重要だと思っています。
ケロケロウメサンが尊敬する故安岡正篤先生は、「宿命を知り、それを生かして運命を創開していくことを『立命』」と呼ばれていますが、今後カウンセリングの手法の中にも、占いの域を超えて統計学として確立されている八字(四柱推命学)なども取り入れていただければと思っています。
「人を見て法を説く」という諺がありますが、思春期の少年少女に対しては、「人の持つ宿命を見て愛し育てる」ということが重要な気がします。子供の生来の気質や運は、四柱推命学などの統計学に基づいた運命学にて、少なからず垣間見ることができるとウメサンは実感しています。
天(神様)が与えてくれた、たったひとつの命だから、各々のオンリーワンの花を咲かせてほしいと切願してやまないウメサンです。
追伸)
こうしたいじめが原因と見られる事件が多発する昨今、密かに注目されている教えがあります。江戸時代に会津藩が、武士の子供の教育のため、「什の掟」というルールをつくって、今で言う町村の子供会にて唱和させ、その掟に対してどうだったかという反省会も行っていたということです。
最後にその「什の掟」をご紹介します。
一、年長者の言うことにそむいてはなりませぬ
一、年長者にはおじぎをせねばなりませぬ
一、うそをついてはなりませぬ
一、ひきょうなふるまいをしてはなりませぬ
一、弱いものをいじめてはなりませぬ
一、戸外でものを食べてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです
今こそ温故知新が必要ではないでしょうか。
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