5月最初の投稿です。今日は八十八夜ですね。立春(今年は2月4日)から数えて88日目が八十八夜で、毎年5月2日頃になります。末広がりの八が2つ並ぶことと、「米」という漢字が八十八に分けられるなどから、農作業を始めたりするのに縁起がよいとされてきたようです。♪夏も近づく八十八夜・・・♪、昨日は真夏日の暑い日でした。
さて、1985年前後に少年ジャンプで連載されて大人気を博した『北斗の拳』が、パチスロになったり、今年映画化されるほど、20年ぶりのリバイバル人気となっています。1985年前後と言えば、ケロケロウメサンもまだ20代後半で、まさにプロフィールの漫画の顔に近かった(?)頃・・・、そして世はまさに冷戦時代、米ソ二極の対立した構図の中で、明日にでも核戦争が起こるのではないかという『不安』を掻きたてられた時代でした。
核戦争後の荒廃した地球上で、生き残った人間達は経済力や殺傷力の高い武器ではなく、“拳”力で権力をつかもうとする弱肉強食の時代を舞台に、『一子相伝である北斗神拳の伝承者ケンシロウ』が、世紀末救世主として邪悪な者たちから弱者を救済するために活躍するというストーリー立ての『北斗の拳』は、こうした時代背景の後押しもあり、大変な人気となりました。かくいうケロケロウメサンも、二ヶ月毎に発刊されるコミック本が発刊されるや否や本屋に駆け込んで購入し、貪り読んだものでした。
しかしなぜまた、この北斗の拳が20年ぶりにリバイバル人気となっているのでしょうか?キアヌ・リーブス主演のマトリックスやジェット・リー主演のハリウッド映画などに代表される、昨今の中国拳法ブームももちろん背景にあるのでしょうが、人々の心の奥底に宿る『不安』というのが、大きなキーワードではないかと、ウメサンにには感じられてなりません。
確かに米ソの冷戦時代は過ぎ去り、戦後60年を経て、一見平成の年号にふさわしい平和で安定した世の中のようですが、北朝鮮やイランにおける急激な核開発の動きや、悪化する日中関係、そうした国際関係だけでなく、身近な社会においても、幼少児を狙った愚劣極まりない誘拐殺人事件や、中高生による殺傷事件などが多発しており、振り込め詐欺のような、老人や人の弱みに付け込んだ卑劣で巧妙な犯罪が後を絶たず、いつ自分が被害者になるかわからないという『不安』の時代なのではないでしょうか!?そういう不安を吹き飛ばすヒーローを、時代はまた求めている気がしてならないケロケロウメサンです。
連載されて人気絶頂だった1985年といえば三元九運で第7運が始まった頃でしたが、20年経て第8運に入ったばかりの今また、人気が再燃しているというのも、小サイクルにおける歴史の繰り返しが現象化したと言えるのではないでしょうか。
さてご存知のように、北斗神拳の伝承者ケンシロウの胸には、強敵(とも)であったシンによりつけられた七つの傷跡があり、北斗七星を象っています。北斗七星は北極星を守るようにその回りを回っていますが、北極星に相当する天帝を狙う者たちから、北斗七星に相当する北斗神拳伝承者ケンシロウが守護し、そして救世するというストーリー立てを考えた原作者の原哲夫先生は、星神信仰、特に北辰信仰と北斗信仰をかなり研究し、精通されていたと思われますが、次回は、風水思想にも関わりがある、北辰(北極星)信仰と北斗信仰に関して投稿したいと思います。
原哲夫先生のHPは こちらから
北斗の拳コミック本は こちらから
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