27日午後9時半過ぎ、ちょうど横浜の実家にて両親とNHKテレビを見ていたら、94日ぶりにホリエモンが保釈されるライヴニュースでした。
拘置所の門から出てくるなり、マスコミや見物人の前で、大声で謝罪し深々と一礼している姿を見て、ウメサンの第一印象は「スッキリしたなあ」でした。拘置中一日1,200カロリーという麦飯中心の食事と心労のせいか、8kgも体重が落ちたという外見だけでなく、何か憑き物が落ちたような、好青年の顔でした。ホリエモン本人が帰宅後に、「自分は少し生き急ぎすぎた」と漏らしたそうですが、この姿が本来の彼の姿なのではないでしょうか。
彼は拘置中、200冊もの本を読破したそうですが、その中に司馬遷の史記も含まれていました。司馬遷といえば、敵の匈奴との戦いで敗北して匈奴へ下った友人の李陵を弁護したため、武帝の怒りに触れ死刑を下されたのですが、死刑を免れる方法として宮刑があるのを知った彼は、性器を切り取るという残虐な刑罰である宮刑の方を受け入れ、2年後に大赦により出獄した後は、屈辱を耐え忍びつつ宦官として宮廷に赴いて中書令となり、『史記』の執筆に全力を傾けたという波乱万丈な経歴を持つ、中国史上最も偉大な歴史家です。
きっとこの司馬遷に自分をダブらせながら、今までの生き方を見つめ直し、今後の生き方を熟慮しつつ、司馬遷から勇気をもらったことでしょう。
これから裁判が始まるホリエモンに期待したいことは、真実に忠実であってほしいということです。司馬遷は確かに時の権力者に逆らって投獄されましたが、敵に寝返ったと誤解された悲運の将軍である友人の李陵を弁護したためで、真実を曲げなかったがゆえでした。時の法律というものは普遍なものではありませんが、真実というものは普遍なものです。ですからホリエモンにも、真実に忠実であってほしいと願いながら、己自身にも言い聞かせるケロケロウメサンです。
まだ33歳という若さですし、四柱推命で三宝の命という大吉格を持つホリエモンの再起を祈るものです。
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