昨日仕事の合間を見て、妻と2人で東映映画「男たちの大和」を観てきました。最近映画は専らレンタルDVDの鑑賞ばかりで、映画館での鑑賞は久しぶりでした。ブログ仲間である「昨日の明日さん」からの前情報で、ハンカチいっぱい持っていったほうがよいということでしたので、二枚もって行きました。案の定、最初から最後まで、体内の水分が無くなるのではと思うほど(かなりオーバーかな?)、涙が流れっぱなしでした。
さて、戦艦大和は、昭和16(1941)年12月16日、広島県・呉市の海軍工廠で極秘裏の内に完成した、全長263m満載重量72800t最高速51km/hの「世界最大最強の戦艦」で、世界最大の46cm主砲9門を備えるなど、その類を見ない破壊力によって日本を勝利に導くべく、連合艦隊の旗艦として就任しました。しかしガダルカナル島の敗退、連合艦隊司令官・山本五十六のソロモン諸島での戦死など、戦局は悪化の一途を辿り、大和が初めて出撃した昭和19年6月のレイテ沖海戦でも、姉妹艦 ・武蔵を失い、敗退を余儀なくされました。
そして、運命の昭和20年4月6日、沖縄に向けた「水上特攻」の命を受けた 大和は、召集後まもない10代半ばから20代の若者たちが大半の3000余名の乗組員たちと共に出撃、翌7日、アメリカ 軍艦載機延べ300機の激しい爆撃と、魚雷攻撃を受け、午後2時23分、轟沈してしまいました。生存者はわずか270余名・・・、さらに戦 後60年を経て、「大和の最後の真実」を知る者は、20数名となってしまっています。そうした生存者と遺族への膨大な取材によるドキュメント『男たちの大和』(辺見じゅん著)をもとに、中村獅童、反町隆史、渡哲也等豪華キャストによる、総制作費25億円の超大作映画です。
(参考文献⇒「男たちの大和」http://www.yamato-movie.jp/)
私は学生時代からなぜか、この太平洋戦争で散った英霊達に強く心を引かれ、特に浪人時代には、勉強で疲れたり、自信をなくしたりして落ち込んだときは、決まって靖国神社や後楽園そばにある東京都戦没者霊苑等に行き、特攻隊で散った青年達の遺品や遺書などを見ては感涙と悲涙にむせび、国の為に散って行った純粋な「愛国」の魂を注入してもらっては、孤独な受験戦争に打ち勝つ活力としていたことを、思い起こしました。
小泉首相の靖国参拝問題を火種に、戦後60年経った今でも、中国や韓国、北朝鮮から、何かことある度に、日本の戦争責任をむし返されています。確かに日本には他国に侵略した歴史的事実があり、その贖罪はまだまだ完全なものとは言えないことは間違いありません。しかし既に戦後60年経ったのです。60年と言えば還暦、十干十二支で構成される60干支が巡り、元に戻って新たに出発すべき年です。干支による暦学や運勢学というものは、中国、朝鮮を経て、わが日本に伝来してきたわけですから、中国や韓国の政府も、都合が悪くなったら事あるごとに、この戦争責任ばかりにいつまでもこだわることはするな!と、運勢学に携わる者としては言いたくなってしまいます。
とは言っても、もちろんそう簡単な問題ではありませんが、少なくとも日本人である我々は、日本の戦争責任を理解しつつ、この戦争で亡くなった300万超の犠牲の土台のもとに、我々の今の平和と繁栄があることを、決して忘れてはならないでしょう。とりわけ、大和の水上特攻や神風特攻隊をはじめとして、若年で戦死していった英霊達のスピリット、いわゆる「大和魂」「武士道の精神」を風化させてはならないと、この映画を見て痛感しました。
もちろん私は、戦争を良しとしているわけではありません。むしろ、老子の説くユートピア「小国寡民」を理想とする反戦主義者です。
私が懸念しているのは、義務教育での歴史教育にて、あまりにも日本の侵略ばかりを誇張し過ぎた教科書による教育に対してです。私にも2人の中学生の子供がいますが、試験直前には、よく質問会を行います。教科書の試験範囲を、私が子供に質問して子供に答えさせるのですが、その歴史の教科書を見て、愕然としました。これでは、子供達はとても日本に誇りは持てないだろうなと、不安どころか憤りを感じました。歴史事実は事実として、たしかに正確に伝えるべきですが、マイナス面だけでなく、中国や朝鮮が、日本統治下、鉄道をはじめとした膨大な投資によって産業復興した事実をも、しっかりと伝えていくべきでしょう。(このあたりのことは、渡辺昇一先生の著書をご覧下さい。)
そして願わくば、戦没者の遺書や遺品、そして愛国の精神も、伝えていくべきではないでしょうか。
アメリカでは、進化論だけでなく、神による創造論も、教科書に記載されている州もあるということです。進化論はあくまでも有力な説として、神による創造論も並列して教えているというのですが、とても感心してしまいました。(余談になりますが、私は創造的進化論に賛同しております。)
どのように受け止めるかは、生徒一人ひとりの裁量に任せるべきですが、日本の歴史教育における太平洋戦争当時にあっても、侵略面のみならず、産業復興に貢献した事実や、愛国の精神をも教えてほしいと痛感します。
この映画のラストシーンは、生き残った神尾元水兵が「これで自分の昭和がやっと終わった」と語った後、15歳の少年が手ぬぐいをはちまきにして、精悍な顔つきで船を運転するシーンでしたが、新しい日本を担う若者に、正しい歴史教育をしていかなければならないと、痛感したしだいです。
この映画の感想は、昨日の明日さんのブログにも掲載されていますので、参照下さい。
昨日の明日さんブログ「為になる硬い話2006.1.17」参照⇒http://tb.plaza.rakuten.co.jp/tenjinchi88/diary/200601170000/
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