2024年自民党石破総裁誕生を命理学的に考察Ⅰ
マスメディアの予想では、公示直後は石破茂議員を 抑えて、小泉進次郎議員が新総裁になるという見方がほとんどで、組閣の予想までするメディアもありましたが、公開討論会での的外れな回答で失速し、逆に信念あるはっきりした回答で急伸したのが高市早苗議員でした。
そして選挙直前にはほとんどのメディアが、石破議員と高市議員が拮抗していることを報じており、予想通りお二人の決選投票となりました。
一回目の投票では石破さんを27票引き離して高市さんが第一位でしたが、決選投票では石破さんが21票差で逆転勝利し、最後の戦いと銘打った五度目の挑戦で遂に総裁となりました。
ウメサンは高市さん押しだったので残念でしたが、命理学的には確かに石破さんに分があり、もし高市さんが勝利して新総裁になっても、解散総選挙で自民党は大敗し政権交代となって、一か月ほどの超短期の首相で終わっていただろうことを、四柱推命学は教示していました。
それではその根拠を命理学である四柱推命学により考察してみましょう。
先ずは石破総裁から見てみましょう。
石破茂総裁はナント!占術家泣かせの1957年2月4日の立春生まれです。なぜ占術家泣かせかというと立春起年説をとるため、生時により生年と生月の干支が異なるからです。
1957年の立春は、標準時で2月4日10:55ですが、
①もし生時がそれ以前なら、生年は前年干支の丙申、生月は前月干支の辛丑、生日は丁未
②もし生時がそれ以降なら、生年干支は丁酉、生月干支は壬寅、生日は丁未
となり、性情と運勢はかなり異なります。
両方の命式表を掲載したものが下表です。①立春時刻前の生まれ
②立春時刻後の生まれ
縮小されて見づらいので、命式原局と現在の大運(十年運)、今年の歳運をピックアップして表にします。
①立春時刻前の生まれ
②立春時刻後の生まれ
石破総裁の生時は不明のため、どちらかは類推するしかありません。具体的には、命式とご本人の性格や経歴を照らし合わせて検証し、決定することとなります。
通常出回っている四柱推命アプリで入力すると、②の命式になることがほとんどなので、こちらから検証します。
月支元命は「傷官」ですが空亡しており、傷官の特徴である雄弁家、一匹狼、人間関係でぶつかりやすいなどの性情はかなり薄れます。偏財と正官を併せ持つ財官格で、この点では財も官(地位名誉)も身に付く好命と言えます。しかし正官は丁‐壬‐丁と妬合しており、国家の頭領にまでになる宿命の持ち主かというと、疑問符がつきます。
次に①の命式を検証します。
月支元命は「偏官」で、良く働くと親分肌で一国一城の主となれます。しかし偏官が強すぎたり、冲を受けると、頑固一徹でカッとしやすく、人が寄ってくるタイプではなくなります。この命式の場合も、未‐丑の冲となっていますが、十二運星が「墓」の場合は特殊で、冲を受けると「墓庫冲開」と言って墓が開き、中の通変星の性情が強く顕現することとなります。この命式の場合は偏官が強く表れるのです。しかし偏官は条件次第で大吉にも大凶にもなります。
この偏官は月支蔵干の癸より割り出され、この癸は生年支申の蔵干の戊と、癸‐戊の干合(蔵干の場合は「暗合」と言う)関係を築いていますが、偏官は干合を喜び、凶意は去り吉意が出やすくなります。また戊の通変星は傷官で、偏官と傷官が干合すると、和気春風の妙があるとされ、人を引き付ける不思議な雰囲気を醸し出します。また、辛‐丙の水干合を持っており、智力すなわち頭脳明晰の持ち主です。また傷官は干合するのを喜び、弁舌に長ける特長が出ます。実際に石破首相は慶応大学法学部2年生のとき、全日本学生法律討論会で1位を獲得しています。すごいですね!
以上、命式原局から判断し、①の立春時刻前生まれの命式をウメサンは採用します。
現在の大運干支は戊申で、生月支蔵干の癸を中心として生年支蔵干の戊と戊‐癸‐戊の妬合を形成して、原局の吉意が減じられていますが、すでに後半の5年間に入っているので、戊の作用は弱まり、地支の申が強まるので、妬合の憂いはなくなっています。
そして歳運をみると、今年の干支は甲辰で、調候用神の木、守護神の甲(印綬)が訪れている一年で好運期となり、頭領運の強い命式原局を強め、今回の総裁選勝利、そして首相就任に至ったと判断します。
次回は「2024年自民党石破総裁誕生を命理学的に考察Ⅱ」と題して、高市早苗議員を取り上げて考察させていただきます。
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