小林製薬(株)紅麹サプリ健康被害問題を風水学と四柱推命学にて考察Ⅱ(四柱推命学編)
さて、今回も小林製薬の紅麹サプリ問題の続編として、四柱推命学の観点かた考察させていただきます。
下表は、小林彰浩社長の命式表です。
命式原局をピックアップして説明します。
元命の食神は空亡していますが、月令を得、さらに巳-亥の冲ゆえ、空亡はほぼ解除しており、食神格かつ化火挌※を形成して五行の火の性情が強くなります。食神格でもあるので、表現伝達本能に長け、礼を重んじます。食神は衣食住の神で、衣食住に関わる製品開発販売業である現業態は、適職と言えるでしょう。食神の下に建禄が付くのは最強で、包容力を持ち、社長にふさわしい人徳をお持ちです。
この命式原局と大運(十年運)、歳運(一年運)が関わって、十年スパン、一年スパンの運勢が定まります。先ずは大運との関りを見てみましょう。
小林社長は52歳で、大運の第6旬に入ったばかりです。第6旬は還暦となる60歳を含む十年間で、誰しも必ず生月干支と天戦地冲になります。天戦地冲は文字通り天も地もぶつかる衝突の運気で、今まで通用していたことが通用しなくなり、改めざるを得ないときでもあります。
よって天戦地冲のときは一般的に凶とされ、結婚や新築、移転などの重要行事は避けるべきときとされます。しかし60歳前後は退職の年齢期で、まだ健康であれば再雇用または転職などして、新たな人生の出発を余儀なくされるというときで、必ず誰しもが天戦地冲となる第6旬は、凶運勢というよりも、転機の運勢と捉えるべきで、恐れることはありません。
しかし小林社長の場合は、生年支「亥」から生月支「巳」が冲されており、さらに大運干支「丁亥」により生年支「亥」と自刑を形成して亥が徒党を組んで生月支「巳」を冲することになります。
元命である「巳」の蔵干通変星「食神」が強烈に剋されます。組織の責任者の場合は、個人のみならず、組織にも影響をもたらしますので、食神の象意である衣食住、健康に関わる事業を展開する会社経営上、試練が訪れる暗示となります。
次に歳運も含めて、なぜその試練が今年なのか、検証してみましょう。
2024年甲辰年は、小林社長にとって空亡(天中殺)年です。空亡期は誰しも12年に2年間訪れ、この期間に自分の思いで始めたことは実体化しないときとされます。また、それまでの過ちや不正が発覚しやすいときでもあります。
また、生日支「辰」の十二運は「墓」で、年支「辰」と生日支「戌」が冲となり。墓庫が開く「墓庫冲開」となっています。辰の中身は蔵干通変星「傷官」で、傷官が開くと、良く出ればそれまで培ってきた学芸が花開きますが、逆に悪く出ると「官」即ち地位名誉や組織を傷つけることとなります。小林社長の場合は、元々傷官を2つ持ち、さらに大運において、食神が強い冲を受けており、悪い方に出てしまったと言えます。
健康サプリとして開発された紅麹サプリが腎臓機能などに障害をもたらし、逆に健康を害する結果になってしまったわけですが、開発製造過程において、どこか問題があったことは確かでしょう。
以上二回に分けて考察させていただきましたが、風水における凶作用と運命運勢上の凶作用が相俟って、今回の健康被害問題が表出したのだと知ることができます。
ウメサンも小林製薬の商品はいくつか購入して使用させていただいてきました。ヒット商品を連発してきた有能な会社であることは間違いありませんので、ぜひこの試練を真摯に受け止めて乗り越え、汚名を返上して再出発してほしいと思います。
※化火挌
生日干戊は生月干癸と干合して火化し、五行で火の巳月生まれゆえ、五行の火に偏る化火挌を形成している。五行の火が旺じる命式は、表現伝達能力が高く、それを生かせれば人気を得る命とされる。
追伸
ウメサンの私塾「立命塾」では、プロの鑑定士養成講座として、風水学、四柱推命学、易学の講座を行っていますが、2024年6月22日より、第18期実践的風水学講座が開講します。ご関心ある方はご照覧いただき、入塾をお待ちしております。
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