市川猿之助無理心中事件を風水学と命理学にて考察Ⅰ

　市川猿之助さんはインパクトのあるバイプレーヤーとして、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はじめ「半沢直樹」など多くのドラマに出演し、当初６月１６日公開の天海祐希さん主演映画版「緊急取調室」にも、総理大臣役で出演するということで、とても楽しみにしていたら、今回の無理心中事件が起こり、映画は出演シーンをほかの俳優で撮り直されるということで延期となり、大変残念でした。
無理心中の原因は、本人のハラスメント疑惑を週刊誌が報道するということを事前に通知されたことだったようですが、直接的原因はそうだとして、両親を巻き込んでの無理心中を実行するまでに精神が追い込まれるに至ったのは、普通ではありません。今まで様々な事件を検証してきましたが、風水（居住環境）と命運（宿命）が遠因となっており、今回も検証してみました。
先ずは風水学の観点から考察してみましょう。
すでにネット上で出回っており、Google検索するとすぐ判明しました。
猿之助さんの自宅は東京都目黒区３丁目にある一戸建て住宅です。（下記はGoogle衛星画像に加工を施したもの）

風水鑑定は、目に見える地理地勢はじめ周辺環境の吉凶を判断する「巒頭（らんとう）」と、目に見えない理氣（りき、時間と空間により変化する氣）を総合して吉凶を判断します。
先ずは巒頭の観点から見てみましょう。
①袋小路の突き当りの家宅
猿之助さんの自宅は、折れ曲がった長い私道の先にある、いわゆる袋小路の突き当りに位置します。ウメサンも数は多くないですが、何人かの芸能人の方の風水相談を受けています。共通点としては、人気者であればあるほどパパラッチなどにスクープ写真などを狙われるので、プライベートな住空間を大事にされる方がほとんどです。猿之助さん一家も著名な歌舞伎役者なのでご多聞に漏れず、奥まった立地を好まれたのでしょう。
しかし袋小路の突き当りは槍煞（やりさつ）と呼ばれる鋭く突き刺すような煞氣をまともに受け、精神的に不安定となり、家族関係はじめ人間関係でぶつかりやすく凶とされます。
②T字路口＋斧型の袋小路
袋小路の形状は折れ曲がっており、風水学的には斧型の形状で凶とされます。槍煞としてはまっすぐの突き当りよりは和らぎますが、斧の形状で煞氣は強いです。さらに私道の入口はＴ字路口（T字路の突き当り）に位置し、T字のIに相当する道路からの槍煞と袋小路による槍煞がつながり、煞氣が倍加されています。
③近隣に墓地
市川邸の北方位２軒隔てて、比較的大きな寺院境内の墓地があります。決して墓地が凶というわけではないので、誤解してほしくないのですが、風水では我々生者の居宅を陽宅、死者の居宅を陰宅と称することからわかるように、墓地は陰の氣が強く、近隣に墓地があると陰の氣に偏りやすく、家運をダウンさせます。最近の霊園は洋風造りのところが多く、明るい雰囲気で陽の氣が高められていますが、仏教寺院境内の墓地は誰しも感じると思いますが、しんみりとした雰囲気で陰の氣がとても強いです。
これも誤解してほしくないのですが、陽が吉、陰が凶ではなく、陽に偏る、陰に偏るのが凶なのです。陽宅の住宅の近隣に墓地があると陰に偏り、凶作用が表れやすくなるのです。
市川邸の場合、袋小路以外は周りをぐるっと家に囲まれているためなおさら、墓地から及ぶ陰の氣が籠りやすいと言えます。陰の氣が籠ると気が滅入りやすく、マイナス的な気持ちになりやすいでしょう。
以上が巒頭による検証です。
理氣としてウメサンは、三元玄空風水（一般的には玄空飛星派風水と言われるている）を用いますが、建物完成時期が不明で、氣の分布図である宅運盤はわかりません。
建物向きは現場で下盤（羅盤測定）していないので、はっきり言えませんが、Google衛星画像から判断すると南西向き、二十四山方位では寅山申向の建物となります。
④寅山申向の家宅
いわゆる鬼門ラインの坐向で、　とくに寅山申向の家宅は霊感が強まるとされ、霊能者や占い師に適するが、一般家庭には不向きとされます。歌舞伎の世界には適しているのかもしれませんが、①②③のように巒頭上の凶意が重なると、霊道になる恐れもあるでしょう。

以上４点の風水的な環境要因が露見できます。
しかし風水的環境要因だけで、こうした生死に係る事件が必ず起こるというわけでは決してありません。ここに命運（宿命）上の凶意が重なると、人として守るべき一線を越えてしまったり、災厄に遭ったりしやすいのだと、長年の鑑定経験で感じています。

次回は命理学の観点を加えて検証したいと思います。

追伸
ウメサンの私塾「立命塾」では、命運（宿命）を学べる実践的四柱推命学講座を行っています。関心ございましたら、ウメサンのＨＰをご照覧いただけますと幸甚です。