8/2に横浜アリーナにて行われたWBA世界ライトフライ級王座決定戦は、僅差の判定にて“亀田親子”が勝利し、王座奪取に成功しました。3人のジャッジの判定は、パナマがランダエダ選手の勝ちとし、残りの韓国とフランスの審判は亀田選手の勝ちとした、2対1のスプリットデシジョンという正に紙一重、鼻差の勝利でした。この判定結果に対し、テレビ放映したTBSには、なんと5万件以上の抗議電話やメールが殺到したといいます。
ウメサン一家も、こぞってテレビの前で観戦していましたが、ウメサンの素人眼で見た限りでは、有効打数とテクニックにおいて、相手のランダエダ選手のほうが勝っていたように見えましたので、正直「えっ~、まじ???」というのが、判定結果に対する第一印象でした。
こう見えてウメサンは高校時代に、あの輪島功一選手のカエル飛びに魅せられてからのボクシングファンでして、自宅自室にサンドバックを設置するほど、熱中したものでした。昨今はボクシング熱も冷めていましたが、亀田三兄弟の登場で、久しぶりに火をつけられたウメサンでした。今年になって、奈良の放火殺人事件や秋田の小学生連続殺人事件など、親子関係をはじめとした家族関係の絆が弱まっているとしか言えない、悲惨な事件が続発する中、父子鷹で不器用なまでにつっぱって、ボクシング一筋に生きる亀田一家の生き様は、格闘技の中でももっともシンプルな殴り合いであるボクシングそのものに感じて、ケロケロウメサンの心はとても引き付けられました。
しかし今回の世界戦は、試合前からぶが悪いなと感じていたウメサンです。試合前の計量時に、亀田選手は代名詞とも言えるメンチ切りをランダエダ選手にしますが、ランダエダ選手はびびるどころか、意に介さず、むしろ余裕でその挑発を受け流していました。そればかりでなく、亀田選手に紙おむつとおしゃぶりをプレゼントするというパフォーマンスも披露しました。もちろん、亀田父子はこれをたたきつけて怒声をあげながら部屋を出て行ったわけですが、一枚相手のほうが上だなと感じた次第です。
それだけでなく運命学からいっても、亀田選手にとって戌年の今年は空亡(別名“天中殺”、細木先生のいう“大殺界”)に入っていました。しかし空亡に入っているからといって、絶対に凶運かというとそうではなく、生年月日時から算出される命式により、災い転じて福となす場合もありますし、文字通り気力と努力により宿命をある意味利用して、良い結果を出すことができる場合もあるのです。
亀田興毅選手は1986年11月17日生まれで、命式は下記のとおりです。
生年 丙寅丙 傷官 傷官 帝旺
生月 己亥甲 偏財 劫財 死
生日 乙丑癸 偏印 衰 空亡 戌亥
生時 不明
※蔵干は泰山流に依ります。
推命学で見ると亀田選手の場合は、年柱に傷官が2つ並び、さらに今年の年運に傷官が巡るため、これだけ見ると、命にかかわるほどの病気や事故の暗示があることになります。しかし18歳からの10年運では偏官星が巡り、傷官の凶意を合して去ってくれています。この偏官と傷官の合は、亀田選手の場合、辛と丙の干合によるもので、辛と丙は干合して水化しますが、亀田選手の我が身となる日干「乙」を、水生木という五行の相生関係にて、亀田選手にエネルギーを与えてくれるのです。
以上、運命学から総合的に考えて、亀田選手はきっと空亡を乗り越えて、世界チャンピオンを勝ち取ってくれるにちがいない!と期待し、観戦していたウメサンでした。その期待通りにタイトルを奪取できたわけですが、多くの物議をかもし出すほどの騒動となっています。
国際審判と言えども機械ではなく人間です。ラウンドが終わるたびに、お父さんの史郎さんが、興毅選手の頬をたたきながら必死に激励する父子一丸となったパワーが、甲乙つけがたいラウンドの採点に微妙に影響を与えたのかもしれません。ひょっとしたら亀田父子愛は、人類の親である神様の心をも感動させ、神様からのプレゼントだったのかもしれません。
とにもかくにも世界チャンピオンになった以上、もう少し品格を持つべきで、あのメンチ切りや怒りを露にする品格のない態度は変えるべきだというコメンテーターの声もあるようですが、きっと亀田父子は今までどおり肩で風きり、寄らば切るぞ的な不器用な生き方を変えないでしょう。それはそれで立派な闘拳道だと思います。願わくばマスコミに踊らされた道化師にならないよう、これからもボクシング一筋にがんばってほしいと思います。そして次戦では、周りの雑音を吹き飛ばすほどのすっきりとしたKOで勝利してほしいと祈るものです。
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