Q. 大殺界の年の、新築や移転について
大殺界の年には、新築や移転をしてはいけないのでしょうか?
A:楳山天心の回答
『大殺界』というのは、細木数子先生の六星占術で使用される用語で、四柱推命の『空亡』、算命学の『天冲殺』とほぼ同じです。
“ほぼ同じ”と表現した理由は、12年のうち、大殺界は3年間、
空亡(天冲殺)は2年間で、前者のほうが期間が1年長く設定されているからです。
どれも生日干支により決定されるのですが、空亡(天冲殺)の2年+翌年の1年=大殺界の3年となります。
四柱推命においては、命家や流派によって、空亡に対する解釈は異なり、とても重視する派、
ある程度凶象を認める派
全く無視する派
と、統一されていません。
私は六星占術に造詣は深くなく、批評する立場ではありませんが、大殺界期間の凶象を重視されているのは間違いないでしょう。
空しく亡びると読む空亡にしろ、大殺界、天冲殺にしろ、どれもその名称から受ける印象は悪く、何をやってもうまくいかない、下手をすると生命に関わる凶事が起こるというような、極端な凶意を強調される方もいますが、正直感心することとは言えません。
私見ではありますが、この期間に対して、最も明快な解答を示しているのは算命学です。
算命学では天冲殺をとても重視していますが、凶象ばかりが起こるとは断定していません。
算命学においては、人は生まれながらにして持つ宿命的な枠組みというものがあるが、天冲殺期間はその枠組みが取れる期間で、枠がないゆえ、
果てしなく落下してしまう危険性もはらむ一方、人によっては果てしなく上昇、膨大するチャンスの期間でもあるとしています。
ただし後者であった場合、地に足が付いていないので、
期間を過ぎて元の枠が組まれると、大試練も経験せざるを得ないというのです。
(ここではごく簡単に説明しましたが、関心ある方は、9月から開講する『第四期立命塾実践的四柱推命学講座』の受講をお勧めします。)
さて前置きが長くなってしまいましたが、ご質問の解答です。
良くも悪くも、地に足が付いていない状態ですから、人生の一大行事となる
結婚、出産、移転、開店、就職、新築等は、避けるべき期間とされるのです。
よってでき得るなら、新築や移転は避けたほうがよいでしょう。
かといって、会社命令等で移転せざるを得ない場合もありますよね。
そうした場合は、辞令や命令に従うほうがいいのです。
要するにこの期間は、自分の思いや欲を中心としてのアクションをすると実体が伴わない結果になりやすく、会社の辞令や命令に従うという受動的なアクションであれば、謙虚に従うのが良い結果を生むとされています。
私の長年の鑑定経験からも、上記の算命学における天冲殺の解釈が正しいと思っています。
なお談氏三元玄空地理においては、玄空大卦擇日による大吉の年月日時を重視し、その時に人生の一大行事を行うことを提言しており、空亡期を考慮しません。
結論として、できれば空亡期における一大行事は避けられるなら避け、致し方ない場合は、玄空大卦擇日法を駆使して、天人地の氣が通じる大吉の時を選ぶと良いでしょう。
玄空大卦擇日を希望される方は、問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。
追ってお見積り等のご連絡をさせていただきます。
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