四柱推命学・算命学 風水学 風水工法

風水フルリノベーション

 曇天続きで涼夏を思わせた7月とは打って変わって、猛暑続きの8月でしたが、下旬にさしかかり、ここ桶川はようやく朝は25度を、最高気温も35度を下回って、残暑という表現にふさわしい天候になってきました。今年も拙宅の小さな畑では、サルスベリが満開となりました。百日紅とも言われるように、これから10月まで咲き誇り、ウメサンの目と心の保養をさせてくれそうです。

百日紅

 さて今回は、7月に風水フルリノベーションにて竣工したM様邸を取り上げさせていただきます。M様はかれこれ10年前からのお客様で、東京都内にて医療機器販売の店舗を経営されています。2010年12月に、2008年から店舗の売り上げが落ちてきたということで、風水鑑定のご依頼をいただき、出張鑑定させていただきました。
住居の良し悪しは「陽宅三要の玄関・」のあり方でほぼ決定する
 住居の良し悪しを大きく左右するポイントは3つあり『陽宅三要門房灶(ようたくさんようもんぼうそう』と言われます。門は玄関、房は一般住宅なら寝室や子供部屋、店舗なら接客室やスタッフ室、灶はガスコンロやストーブを指します。三要の中で最も重要なのは、三要のうち最初の門、即ち玄関です。玄関こそ屋内の氣の分布を決定する場で、「氣口」と言います、M様の店舗(以降M店)の場合、この玄関には20年周期の第8運(2004年~2023年)現在、最も衰えている氣である七赤金星が進入していました。
 七赤金星には破軍という別名があります。第7運(1984年~2003年)は七赤金星が九星を司令する最旺の氣で、玄関に七赤金星が進入すれば、七赤金星の吉面である財運、金運が高まりますが、次の第8運に入ると失令して最も衰え、別名の破軍の持つ凶面である破財、盗難、トラブルなどの現象が出てきます。取り分けリーマンショックのあった2008年前後から、その現象が露わで、M店もはっきりと売り上げの数字に表れていました。
最高峰の風水工事「坐向変換工事」
 この風水的対策は、玄関に第8運最旺の氣である八白土星が進入するようにすることですが、そのためには、玄関の向きを変える坐向変換工事を行います。この坐向変換工事は最高峰の風水工法で、今回のM邸においても行っております。ただ玄関向きを振ればよいというものではなく、玄空大卦擇日法による吉日時となる一刻(二時間)以内に工事を開始し、最旺の八白土星が進入する向きに定めなければなりません。M店の場合は、2011年3月8日巳刻(9時~11時)に、約10度玄関向きを振る工事を行いました。
 玄関向きを変えることにより、店舗内の氣の分布も変わる為、レイアウトはじめ応接テーブルの位置も変更アドバイスをしました。
 M様は几帳面な方で、毎月の来客数と売り上げを記録され、私にもご報告をいただいたのですが、月によって波はあるものの、工事前に比べて確実に伸びているとのことで、こうしたお客様の喜びこそ、風水師冥利に尽きます。この風水工事については、拙著「陽宅風水術実用大全(東洋書院)」にて詳述させていただいています。
店舗に引き続きご自宅リノベーションの依頼をいただく
 そうした実績もあって、今回のご自宅リノベーションも、風水鑑定のご依頼を頂戴しました。ご依頼をいただいたのは2018年9月でした。「まだ施工会社が決まっていなければ、当方にリフォーム会社社長の弟子がいますので、ご紹介します。」とお伝えしましたが、すでに施工会社を大手不動産会社に決めておられました。
 施工会社がすでに決まっている場合は、現地調査をさせていただいた後、施主様と施工会社の担当者と私の三者ミーティングにて、風水鑑定に基づいたラフなレイアウト図面を作成します。
 その後施工会社に図面化してもらい、施主様のご希望を最優先としながら、動線上、そして風水上必要な修正を何度となく行い、ファイナル図面を完成させます。
 今回も9月初めに現地調査を行ってから、施主様、前大手不動産担当者との三者ミーティングを行いました。私が脱サラして本格的に風水鑑定を始めた20年前は、施工関係者との名刺交換の段階から、好意的でない雰囲気を感じることが多く、中には露骨に嫌な顔をされる場合もありました。しかし昨今は、ほとんどそうした嫌な思いをすることはなく、日本でもかなり風水が社会的に認知されてきたことを感じます。今回の担当者も、M様がとても風水を信じていることを理解されていることもあり、和やかに顔合わせをすることができました。
先ずは現地調査
 出張風水鑑定の折には、最寄り駅から遠くない限り、徒歩で周囲環境を確認しながら、約束時間の30分くらい前には着くようにしていますが、すでにM様は待っておられました。しばらくして施工会社の担当者も来られ、挨拶をしてから、M様に先導いただき、先ずは建物周辺を、次に屋内一階、そして二階へと現況の確認をしました。
 1985年にM様のご両親が、一階は店舗、二階二室はアパートの賃貸物件として新築し、すでに借主は退去されていました。
 現状における一階の玄関は東面にありました。通常は45度単位の八方位を基準としますが、八方位では東向きでした。しかし本格的な中国風水では、八方位を三等分した15度単位の二十四方位で細かく鑑定します。羅盤にて測定すると二十四方位では辛うじて乙向きでした。(下画像は玄関前で羅盤測定した結果に説明を加筆したもの)

M邸の玄関向き

 この物件は東南の角地にあるため、玄関の設置は東面と南面の二通りが可能です。玄関は、前方が開けているほうが生氣を呼び込みやすく吉です。南面は幅2m道路で人と二輪車しか通れず開けていません。また下画像を見ればわかるとおり、南面は標識のポールと電信柱を直立させるための斜めの支線があり、玄関面としては見栄えも悪いです。一方東面は4m道路で、さらに遊歩道もあり、南面より開かれていて見栄えも良いです。

リノベーション前

 よって、現況と同じく、東面に玄関を設けることとしました。ただし、風水的にクリアしなければならない重要課題があります。それは前述したように、乙向きでもかなり二十四方位の辰との境界線に近く、木造と言えども、基礎部分には帯磁する鋼材が使用されていますし、電磁場を生じる電気配線によっても、玄関付近の磁場が変化し、玄関向きが二十四方位の乙と辰の境界線に乗ってしまう可能性がありました。乙と辰の境界線は八方位の東と東南の境界線となり、もし境界線に乗る場合は「大空亡」と言って、屋内の氣の分布が定まらず、大変不安定となり、住人の財運、夫婦関係、親子関係、健康運を著しく悪化させることとなってしまいます。
現地調査後に施主様、施工会社担当者、私の三者ミーティングでラフな風水レイアウト図面作成
 現地調査を40分ほどで終え、最寄り駅近くの駅ビル内にある喫茶店に場所を移して、施工会社が作成した図面をたたき台として、打ち合わせをしました。
 先ず風水師としてきっぱりと、玄関工事を行う際、私が立ち合い、羅盤測定させてもらいます。そしてもし境界線に近い(境界線から3度以内)場合は、数度玄関の向きを振って、はっきりと乙向きになるようにすることが必要です!」と提言致しました。施主のM様は店舗にてすでに経験済みでしたので、理解されているご様子でしたが、施工会社の担当者はそれを聞いて一瞬固まってしまったようで、しばしの沈黙がありました。「そうですか・・・、当社でそうした工事が可能か、持ち寄って前向きに検討します。」とのお返事でしたが、そうした要望は通常ありえないので無理もありませんが、風水設計においては、建物の建築年月と玄関向きにより決定する氣の分布図(正式には宅運盤または飛星チャートと言う)により、間取りを決定していくため、先ずはあいまいでない玄関向きであることが最重要なのです!
 その後、乙向きの宅運盤を基に、寝室、子供部屋、LD、水回り、階段などのラフなレイアウトを決め、それを基に施工会社に図面にしてもらうこととし、その日は解散致しました。
施工会社を株式会社ハイウィルに変更
 しばらくしてM様から、「前に先生のお弟子さんでリフォーム会社の社長さんがいると言われていましたが、ご紹介いただけますか?」という電話をいただきました。聞くところによると、施工会社から当初の予算よりかなりオーバーしそうだと言われたそうです。それだけでなく、風水を最優先してのレイアウトがスムースに進まないようでした。
 そこで、株式会社ハイウィルの稲葉社長に連絡し、日時を決め、当日現地にてM様立ち合いのもと、私も帯同して現地調査を行いました。当日は社長のほか、部長も来られ、現地調査後、前と同じ喫茶店にて、三者ミーティングを行い、帰社後に見積書を作成してM様に提出することになりました。
 その結果、M様は先の施工会社との契約は解除し、株式会社ハイウィルに施工を移行することとなりました。違約金を払ってまで株式会社ハイウィルを選んでいただいたわけですが、社長が風水をよく理解していることはもちろん、他社にない耐震工法の技術を持っているということが決め手だったようです。
 いよいよ、基本設計図作成、そして着工となりますが、詳しくはまだ仮アップの段階ですが、株式会社ハイウィルのサイト
風水リノベーション実例
 をご照覧ください。

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