2012年7月11日18時に、小沢一郎代議士が新党結成集会を開始し、新党『国民の生活が第一』を旗揚げしました。
なんと4度目の新党結成です。そうした経歴から、“壊し屋”という異名を付けられることになったと思われますが、今回の新党結成は、玄空大卦擇日の観点からは吉日時の旗揚げでした。
では早速分析してみましょう。
先ず小沢一郎代議士の生年月日より命式を簡潔に記します。
生年 壬午己 正官 食神 建禄
生月 乙巳丙 偏印 劫財 帝王
生日 丁丑己 食神 墓
空亡 申酉
<命式の特徴>
・年上正官(歳徳正官)格
・調侯用神 水
・干合支害
・倒食
大運
65~74歳 壬子 正官 絶
歳運
2012年 壬辰 正官 衰
小沢氏は年上正官格で、富裕または名家の生まれで、先祖からの福徳を受けている暗示があります。
また生年干支と生日干支が干合支害となっており、精神と肉身の不一致、具体的には理想と現実のギャップが大きい傾向があり、また二面性を有し、他から見てつかみどころがない性格であるとも言えます。
また倒食を持っていることから、破壊性を有しており、“壊し屋”と呼ばれるのは、この2つの特徴が所以であると言えるでしょう。
大運を見ると、現在70歳の小沢氏は壬子の正官運にあります。
大運干支と生日干支は天地徳合で強運期と云えども、一方大運干支と生年干支が納音となっているため、晦気という波乱の十年間で、特にビジネスにおいて、また社会的な立場で衝突する暗示があり、小沢氏の資金管理団体「陸山会」事件や民主党除名等は、まさにその運気の表れと言えるでしょう。
しかし調侯用神「水」である壬と子が巡っているため、虚偽捜査報告という検察側の勇み足により、陸山会事件も勝訴して乗り越えることができたのでしょう。
歳運を見ると今年は壬辰の正官運で、大運干支と「外大半会」の関係を築いており、今回の新党結成は、自分の意志というよりも、取り巻く環境の変化に対応しての新党結成であったと言えるでしょう。
また今年は壬-丁の干合が日干「丁」を中心に3つも重なる妬合(とごう)となるため、過去の女性問題をはじめとしたトラブルの暗示があり要注意です。
次に玄空大卦擇日の観点から、新党結成の今後を占ってみましょう。
主命(小沢氏) 壬午 玄空数2 巽為風 一運
2012年 壬辰 玄空数6 山天大蓄 四運
7月 丁未 玄空数6 山風蠱 七運
11日 癸酉 玄空数2 風山漸 七運
18時 辛酉 玄空数8 雷山小過 三運
この年月日時は、年月時の玄空五行が、日の玄空五行を剋入または生入する吉課式で、さらに日と主命の玄空五行が比和しており、小沢氏にとって吉課式であったことがわかります。
今回の新党結成に対しての世論をみると、
『国民の生活が第一』という党名を揶揄したり、陸山会事件の不透明感、壊し屋のイメージから、小沢氏と新党の支持率は決して高くはありません。
しかし小沢氏の命運と、新党結成が天の時を得ていることを合わせて鑑みると、前途多難とは言え、恐らく小沢氏にとって最後の結党である新党は、好き嫌いはともかく、今後の国政に大きな影響を与える存在となり得るとウメサンは感じます。
ウメサンの個人的感想としては、この党名はあまりにストレートかつ個人家庭次元のこじんまりしたイメージで、保守性が強すぎる憂いを感じざるを得ません。
今後、ほかの党や会派と融合していく動きになっていくでしょうが、その際はより漸進性のある名称に党名をぜひ改めるべきだとウメサンは思っています。
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