昨今、CMやTVドラマに引っ張りだこで、大変人気を博している若手女優剛力彩芽さんが、ついにハリウッドデビューを果たすそうです。『エイリアン』等の大作を手掛けた巨匠、リドリー・スコット監督の作品となる『プロメデウス』の日本語吹き替え版で、声優として主演女優の吹き替えに抜擢されたということです。声だけとは言え、まだウメサンの娘と同じ19歳、すごいことです。
剛力さんはもともと女性誌のセブンティーン専属モデルだったようですが、昨年くらいからですか、積水ハウスのCMの女子高校生役で、ほんわかした不思議な魅力を醸し出している子だなあと、とても印象強かったのですが、それが剛力彩芽さんでした。
剛力というインパクトの大変強い姓と、彩芽というやさしく柔らかい名の融合の名前も、一度聞くと脳裏に焼き付きますね。
剛力さんの生年月日命式は、
1992年 壬申庚 印綬 正官 胎
8月 戊申庚 正財 正官 胎
27日 乙亥壬 印綬 死
空亡 申酉
大運(18~27歳) 丙午 傷官 長生
歳運 2012年 壬辰 印綬 冠帯
宿命的には、
財官印三宝の命
宿命二冲殺
という特徴があります。
前者は富と功名を得る暗示があり、後者は人間性の純粋さと素朴さが特徴で、自然のまま自分自身に正直に、あるがままに生きるという特性を示しています。
剛力さんは、幼少の頃から芸能界にあこがれ、15歳の2008年より、セブンティーンの専属モデルとなったようですが、この年は戊子年で、生月干支「戊申」と大半会となり、現実の手段や生活が大きく変わる暗示のある年で、見事オーディションに合格し、チャンスをつかまれたんですね。オーディションにチャレンジしていなければ、今日のように陽の目を見ることはなかったかもしれませんね。
そして今年2012年壬辰年は、生年干支「壬申」との大半会となっており、仕事や社会の環境が大きく変化する暗示がありますが、CM、テレビドラマの主演、そしてハリウッドデビューと、まさにブレイクされていますね。
もちろん生まれながらの宿命的特性もありますが、見事天性を生かし、そして時をつかんだがゆえであると分析できます。
さて、もうひとり、とりあげてみたいと思います。
ご存知、17年間の逃亡生活の末、今月逮捕された菊池直子容疑者です。彼女については、説明するまでもないでしょう。
命式は、
1971年 辛亥戊 傷官 比肩 絶
12月 庚子癸 食神 正財 胎
9日 戊辰乙 正官 冠帯
空亡 戌亥
大運(10~19歳) 辛丑 傷官 長生
・・・
大運(40~49歳) 甲辰 偏官 冠帯
宿命的には、
正財格(※)で財官双美
生年天冲殺
という特徴があります。
前者から大変まじめな努力家であり、富名の暗示を持ちますが、一方後者からは親の理解を得られず、親の力や援助を得ることがかなわないという暗示があります。
菊池容疑者は埼玉県出身ですが、教育者である父親の仕事の関係で何回か移転し、そして大阪の名門中学に合格し、成績も優秀、そして陸上競技では長距離走で絶えず学年トップであったほど文武両方で長けていた学生時代だったとのことです。
ここまでは宿命の特性が生かされていますね。
表面的には順風満帆だった菊池容疑者の中高生時代でしたが、高校3年時の1988年、家族の大反対を押し切ってオウム真理教に入信したそうです。この年は戊辰年、生日干支と同じ『律音(りっちん)』年でした。
律音は新たな出発を意味しますが、まさにオウムという宗教団体に出会い、まったく異なった世界に足を踏み入れた出発となってしまいました。
そして大阪教育大学に入学するもまもなく、大学には行かず出家の道を選んだとのことです。
運命学的に見れば宿命どおりになったのですが、後者の宿命的特性(生年天冲殺)の扱い方で、新たな出発となった1988年の出会いが変わっていたのでは!?とウメサンは思っています。
生年天冲殺はじめ天冲殺持ちの宿命の人は、人生の早い段階、できれば少年少女期に、一度親元を離れて暮らした方が開運する、己の天性を見出し、本心からの喜びの人生を送りやすいとされています。
菊池容疑者の場合、教育者の家庭に生まれ、ずっと親元で暮らしていたようですが、少女期に海外留学するとか、寮生活を送るとかしていれば、その後の出会いは異なっていたのではないでしょうか!?
恐らく教育者である父上はじめ、かなり深く干渉してきたのではないかと推察しています。とは言え、決してそれが悪いと言っているのではありません。子供の宿命的特性を重んじることが大事だと思うのです。
具体的に親元を離れないとしても、早い段階から自立できるよう親が自覚して接し、暖かく見守りながらも、親があまり干渉しすぎない家庭環境であれば、その後の出会いも違っていたと思うのです。
しかし同居しながら自立させるというのは、なかなか難しいことですね。だから思いっきり、親元から離し、かわいい子に旅をさせることが最善ということになりますね。
さて大運を見ると、2011年より甲辰年 偏官がめぐっています。生日の正官との官殺混雑期に入り、生日支「辰」と辰辰の自刑で、異性関係はじめ問題の生じやすい10年間です。
さらに今年は壬辰年で自刑がダブルとなっており、官殺混雑と相俟って、今回の逮捕につながったというのが、命理学的分析です。
今年明暗を分けたふたりを例にさせていただきましたが、宿命を受け入れ、そして時にかなったアクションをすることが肝心だと痛感する次第です。
註)※泰山流では偏財格。ウメサンは算命学の蔵干表を採用しており、正財格としています。
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