2024年アメリカ大統領選挙を命理学にて考察
さて今回は掲題にあるように、大統領選挙について考察させていただきます。できれば投票日前に投稿すべきでしたが、他の仕事や町内会役員の業務を優先してしまい、開票中になってしまいました。
日本時間で6日14時現在、トランプ氏が過半数に迫る勢いで優勢となっています。
四柱推命学の観点でも今年は、ハリス氏よりトランプ氏のほうが運勢が強いことがわかりますが、具体的に見てみましょう。
下の2表は、上がトランプ氏、下がハリス氏の命式です。
生時が不明なので断言はできませんが、ハリス氏は月令を得ておらず(※1)、また我(生日干)より氣を洩らしたり剋される五行ばかり(水に対して木と土だけ)で身弱で、従う格(タイプ)と言え、補佐の立場が適していると言えるでしょう。ただし偏官を内蔵する辰を戌が冲開する「墓庫冲開」の命で、偏官は一国一城の主の象意を持つため、州の司法長官を歴任し、さらにバイデン政権下における副大統領にまでなられたのでしょうが、世界の盟主であるアメリカの大統領には重荷かと感じます。
一方トランプ氏は、我(生日干)に対し、氣を生じたり同氣の五行ばかり(土に対して火と土だけ※2)で、かなりの身旺で強旺格に近く、強気に自分の考えを実践できるタイプと言え、頭領に向いていると言えるでしょう。
次にお二人の今年の運勢を見てみましょう。
先ずはハリス氏の命式原局を中心に、大運(十年運)と歳運(一年運)の関りを見てみましょう。
10月12日に自民党総裁選について投稿しましたが、石破氏に逆転負けを喫した高市氏と同じく、ハリス氏も辰巳天中殺(空亡)で、今年は天中殺年です。天中殺の最たる現象は、自分の欲望や願望を実現しようとすると、空しい反応が返ってきやすく、実体化しないことです。高市氏も総裁選一回目の投票では、かなり石破氏を引き離しTOPでしたが、二回目の決選投票で足元を掬われました。
また、大運地支も歳運地支も辰で、生年支の辰と三重に重なる自刑となり、墓穴を掘りやすい運勢です。実際ハリス氏が出馬表明した直後は支持率が、トランプ氏よりかなり優勢でしたが、あまりメディアに出なかったり、演説中にしどろもどりになることがあり、投票日直前にはトランプ氏より支持率を下回る状況になってしまいました。
次にトランプ氏の命式原局を中心に、大運(十年運)と歳運(一年運)の関りを見てみましょう。
身旺のトランプ氏ですが、大運は今年の誕生日より新たな十年運に入り、大運干支は壬寅で、壬は守護神であり、生年支「戌」と生月支「午」に大運支「寅」が加わることにより、寅-午-戌の三合火局が形成されて午を強め、火生土と強力に生日干「己」土を強めます。
歳運干は「甲」で、生日干「己」に対し生月干「甲」と妬合を形成するため、妬みやそしりを受けやすく、7月14日に演説中に起こった暗殺未遂事件はその最たる現象と言えます。しかし身旺をさらに強化する三合火局形成による異次元融合作用で、銃弾が耳をかすめた直後のこぶしを振り上げたアクションが強靭さをアピールし、強いリーダーのイメージが無党派層にも浸透し、その後の支持率逆転につながったと言えるでしょう。イーロンマスク氏の支持を受けたことも、三合の異次元融合現象と言えるでしょう。
以上からの結論として、このままトランプ氏が順調に選挙人を獲得していき、4年ぶりに大統領に返り咲くことは確実でしょう。
※1 身旺の条件として、月令を得ることを要件とするが、月令を得るとは、生日干の五行と同じ季節の月に生まれていると、生日干を強めることになるが、ハリス氏の場合、生日干「壬」水だが、戌月10月の秋月生まれで、月令を得ていない。
※2 生月干「甲」は木だが、生日干「己」と干合し土化する。
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