立命学 風水鑑定 易占

~ 左眼後部裂孔網膜剥離復位手術による入院で感じたこと 第三回 ~

先週の台風6号が通過した後、全国的に猛暑は過ぎ去り、ここ桶川も雨模様の日が続き、最高気温も30度前後と、夜は涼しいくらいの天候が続いています。一方、新潟福島では甚大な水害をもたらしており、これも台風6号がもたらした負の遺産かもしれません。早期の終焉と被害が最小限に治まりますよう、祈るしかありません。
台風は風水では「起龍」と呼ばれます。確かに甚大な災害をもたらすほどの超絶なエネルギーを持ちますが、だからこそ、地上に鬱積し滞った陰気を吹き飛ばす強力な浄化作用の働きをしてくれている一面もあることを実感するこのごろです。3.11の大震災をはじめ、今年は自然の脅威を改めて教えられます。

さて今回は、だいぶ時を経てしまいましたが、5/23投稿した入院日記の続きとなります。
今回と次回でこの入院日記は締めたいと思います。

2/23 6時 起床
昨夜消灯後は、まだ麻酔が効いていたこと、そしてステロイド剤の点滴の効果もあり、さらに心身も疲れていたので、いつの間にか眠りにつくことができました。しかし、麻酔も切れてきたのか、夜中の3時くらいに患部に熱と若干の痛みを感じ眼が覚めたくらいで、よく眠れました。
朝6時前に眼が覚め、洗面とトイレに行きました。患部の痛みはほとんどありませんでした。
手術後は車椅子でなく、歩くことが許可されていましたが、起きているときは、下を向いていないといけないのです。
これは、しっかりと網膜が復位するよう、眼球内に注入したガスで圧力をかけるためとのことです。このガスの正式名称はわかりませんが、空気より軽く、膨張性があるため、その浮力とガス圧で網膜を圧し、眼球内の色素上皮に網膜を押し付け、網膜が復位しやすくする役割があるようです。
剥離した箇所は眼球内の奥上部ゆえ、下を向いて奥上部にガス圧がかかるようにしていないといけないようです。
洗面、トイレ後、ベッドで横になっていると、ナースコールがあり、左眼の点眼と眼帯交換のため、診察室へ行きました。左眼はかなりひどく腫れているようで、看護師さんが点眼するのも大変そうでした。
8時になると館内放送があり、朝食の準備ができたということで、食堂へ行きました。テーブルには部屋のナンバーカードが立てられており、一番奥のテーブル上に215号室と書かれたカードが立てられていました。
215号室は4人部屋ですが、この日時現在、入室患者は80歳になられたばかりのNさんと2名でしたので、向かい合って食事をしました。向かい合ってとは言っても、私は下を向いてなければならず、Nさんと顔を合わせてお話することはできません。
昨日の夕食は、術後だったこともあって半分しか食べなかったので、お腹が空いていたこともあり、米粒ひとつ残さずきれいにいただきました。

2/23 9時頃 診察
術後最初の診察を受けるため、診察室へ行きました。診察室にはすでに何人か他の病室の患者さんが待っていました。今朝の診察は栗原院長じきじきになされており、感銘しました。
診察室で看護師さんに眼帯をとってもらってから、瞳孔を開くための点眼をしていただき、長いすに座って順番を待ちました。
左眼の視界は薄黄色にぼやけており、眼の前5cmくらいに手をかざしても、指がぼやけて見えるくらいで、正直不安をかかえながら待っていました。
10分ほど待ってウメサンの順番がきました。
院長が検眼後、「剥がれた網膜は手術により、元に貼り付けられているから大丈夫ですよ。視界がぼやけるのはガスを眼球内に入れていることと、まだ術後だからだんだん回復するので安心しなさい。注入したガスは、10日~14日くらいかけて、徐々に眼球外へ抜けていきます。」と、説明を受けました。

以下、経過を列挙します。
絵はウメサンがメモ帳に描いた左眼の視界状況です。
へたっくそな絵ですが、入院時に描いたものそのままを掲載したほうが、切迫感がお伝えできていいかなと思い、このままスキャナーで撮ったものを反映させていただきました。
脳に刺激を与えるため、ときどき左手で記入しましたので、読みにくくてすみません。

8 左眼裂孔網膜剥離復位手術入院時の左眼視界経過イラスト

2/23(術後1日) 
薄黄色っぽい視界で、ぼやけがひどくほとんど見えない。
うっすらと下半分に剥離の影が見え、剥離した網膜を元に貼りつけてあるのがわかる。
鉛筆の芯が折れたような黒い影が見えるのが気になる。

2/26(術後4日目)
視界の上部に、黒い境界線が見える。これがどうやら、注入したガスの境界線とのことである。
ガスは残り60%まで抜けたとのことである。
見える像は反転しているので、ガスが徐々に抜け、注入したガスは空気より軽いので上にたまっている。
剥がれた網膜を圧して、復位しやすいようにしてくれている、ありがたいガスなんだと思った。
例の折れた鉛筆の芯みたいなのは、どうやら人工レンズに貼りついてしまった、硝子体の断片とのことだ。
これはずっと貼り付いているのだろうか・・・。
ようやく、30cmくらい手前で、指を何本か立てると、識別できるくらいに視力は徐々にではあるが回復しているようで少し安心。
左眼の腫れはだいぶひき、今日から自分で目薬をさすことになる。

2/27(術後5日)
だいぶ腫れはひく。ガスも50%くらいに。視力検査したが、指の本数も1mくらい離してわかるようになる。
執刀下さった鈴木副院長が診察。
「順調ですよ。折れた鉛筆の芯みたいに見える硝子体の断片は、後でレーザーを打てば取れるでしょう。」
とのことで、一安心。

2/28(術後6日)
院長先生の診察
「まだ濁りはあるが、網膜は順調に復位している。まだ腫れが残るので、点滴は3日間延長しましょう。」
点滴はステロイド系のリンデロン。今日で終わりかと思ったが3日間延長とは・・・、とほほ・・・。

3/2(術後8日)
さらにだいぶ濁りがとれて、視力検査でも、2mくらい離れた指標のCが判別できるようになる。

3/3(術後9日)
栗原院長の診察。
「退院はもう少し先だね・・・。8日か9日にはできるかな。」
入院していた患者さんたちとの談話では、10日間くらいで退院可能とのことだったが・・・。
やっぱり二週間は覚悟せねば・・・。
しかし点滴はようやく終了。

3/4(術後10日)
右眼も網膜が薄く弱い箇所があるとのことで、右眼をレーザー治療する。
またあのなんとも言えない眼部の衝撃と小さい痛みが・・・(汗)
午後、鈴木副院長により施術。
あまりの早撃ちのすごさにびっくり!痛みを感じる間もなく、あっという間に終わる。まだ30代前半と思われるが、この若さで副院長になった能力と技量のすごさを感じる。

3/5(術後11日)
ガスは10%くらいに。しかしまだ視界は、遠方を見るとぼやけている・・・。大丈夫かな・・・。
午後、鈴木副院長による左眼のレーザー治療。
今回はレンズの濁りを取るためと、貼りついている硝子体の残片を取り除くため。
またまた日本一ではないかと思われるほどの超早撃ちを二十数発、あっという間に終わり、副院長は「成功しました。お大事に!」と一言言って立ち去る。
う~ん、なかなかニヒルでちょっとかっこいい・・・。

3/6(術後12日)
ガスは10%以下に。だいぶ濁りも取れて、視力検査でも3mくらい離れたCが判別できるようになる。
なお人工レンズは、もとの視力に合わせたものを入れたとのことで、完全に視力回復しても0.01には届きませんとのこと。

3/7(術後13日)
ガスは5%くらいに。長い間付き合ってきたガスもだんだん小さくなっており、直径7~8mmくらいの円になったが、なぜかちょっとさびしい気持ちになる。
剥離した影も、かなりうっすらとしており、網膜がかなりしっかり貼り付いてきていること実感。
鈴木副院長の診察で、明日の退院がいよいよOKとなる!!やったっ!!!

明日は入院前に決定していた、玄関の坐向変換工事の日。
(社)国際・風水協会からの依頼の仕事で、現場は店舗。
場所は東京の板橋で、玄空大卦擇日により、9:19~11:18に挙行予定。
前日高澤事務局長に電話したら、朝7時にはるばる東京から車で迎えに来てくれるとのこと。
ありがたいことである。
持つべき者は朋友である!

3/8(術後14日)
7時前に迎えにきてくれ、東北自動車道を通って現場へ。
9時前に到着。
玄関扉をはずし、新たに枠を設けるため、羅盤で振る角度を設定し、仮止めする。
なんとか時間内に終了。
あとは工事業者に任せて、再び病院へ車で戻る。
送ってくれた事務局長たちにお礼を言い、別れる。
13時頃到着。すでに食事時間は過ぎていたが、食堂で一人で昼食。
昼食後、部屋に戻って、退院のしたく。
十数日間いっしょだった同部屋の患者さんに挨拶。
妻が迎えにきてくれる。
退院前の最後の診察を、鈴木副院長がしてくれる。
副院長と看護師さんたちにお礼の挨拶をして、15時頃病院を出る。
空は晴れ渡り、清清しい心で、深呼吸をして、車に乗る。
まだしばらくは運転はしないほうがよいとのことで、妻の運転で帰路に着く。
16時頃帰宅。
なつかしい我が家。
子供たちは大学へ行っており不在だったが、愛猫のジョナと金魚が迎えてくれる。
長いようで短い、短いようで長かった16日間・・・。

二週間に渡り、つきあってきた左眼の中のガスは、18時過ぎには直径1mmほどの円形の渦になり、名残惜しみつつ、だんだんと小さくなるのを見届け、終には消滅しました。思わず心の中で「ありがとう!」とつぶやいたウメサンです。

ウメサンの人生の中では、大きな試練の期間でしたが、とても意味のある期間でした。
次回、この入院生活で感じたこと、悟らされたことを綴らせていただき、この入院日記を締めたいと思います。

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