TOKYO2020 コロナ禍中の東京五輪を風水の擇日法にて考察
コロナ禍のため、一年延期となった東京五輪は予想に反して、残念ながら収まるどころか、昨年よりも感染拡大する中、開催中止の世論が開催賛成派を上回っていましたが、7月23日の夜、予定通り開会しました。
東京の競技会場はじめ、ほとんどが無観客という、五輪の歴史始まって以来の、ある意味異常なオリンピックとなってしまいましたが、それでも世界中から集ったアスリートの皆さんの、鍛え抜かれた心身による卓越した運動能力と技術に、驚きと感動の毎日です。
さて今回のブログ記事ですが、掲題の内容で投稿させていただきます。ウメサンは風水師として長らく多くの鑑定をしてきましたが、❝始源(しげん)❞の重要性をしみじみと感じています。始源とは、物事の開始を意味する風水学上の専門用語で、建築における着工、地鎮祭、入居はじめ、会社や店舗の開所開店、そして入籍、結婚式、さらには墓石建立、納骨など、人生における重要行事を開始する❝とき❞を大事にし、擇日法(たくじつほう、吉日時を選ぶ方法のこと)を使用して、吉のときに開始することを推奨し、逆に凶のときは避けるように留意します。
今年、卓球の元選手、福原愛さんの離婚が話題となりました。福原さんは、台湾の卓球選手である江宏傑さんと5年前の2016年9月1日に入籍されていますが、福原さんにとっては吉日ではなく、むしろ凶日でした。
この他、過去の火災事件や工事中の事故などを検証すると、着工日時、開所日時など、凶日時を選んでしまっていることが多いです。
前置きが長くなってしまいましたが、本題の東京五輪について、擇日法で考察してみましょう。
擇日法は中国占術だけでも数種類ありますが、ウメサンは
・玄空大卦擇日法(げんくうたいけいたくじつほう)
・天元烏兎擇日法(てんげんうどたくじつほう)
の二つを合わせて使用しております。どちらも玄空派で使用する吉日時選びです。
玄空大卦擇日法は、年月日時の干支を64ある易卦に置換して吉日時を選ぶ方法です。
天元烏兎擇日法は、太陽(烏)、月(兎)の各々陽生氣、陰生氣をいただくことのできる日時を烏兎吉日時とします。
それぞれの詳細な理論については、割愛させていただき、結論的に説明させていただきます。
始源すなわち、東京五輪の開会式が最重要となります。
先ず、元々予定であった2020年7月23日20時から見てみましょう。
下画像は、玄空大卦擇日課式です。玄空大卦擇日法では、ただ年月日時が吉関係となるだけでなく、その日が行事の主催者に生氣をもたらすか否かを大事とします。
日本の東京で開催される五輪ゆえ、天皇陛下と首相、都知事の三名様を施主とし、各々の生年月日データとの関係を見ることになります。
なお擇日法においては、真太陽時(その地における南中時を基準とした時刻)を採用し、2020年7月23日の明石標準時の20時は、東京都千代田区の真太陽時ですと20時12分で、戌刻(19時~20時59分)になります。また当時の首相はまだ辞任前の安倍晋三前首相でした。
赤色の二重丸◎は吉、爆発マーク☆は凶ですが、そもそもこの日時は、日三煞時刻と言って凶時間帯としますが、百歩譲って年月日だけ見ると、この日は天皇陛下と小池都知事にとっては吉日でした。
しかし国家元首である安倍首相にとっては、先ず2020年が天戦地冲で凶ですし、天の生氣を受けるのではなく、逆に己の氣を洩らしてしまう日でした。
実際のところはコロナ禍で一年延期となりましたが、そもそも擇日的に凶であったのです。
次に天元烏兎擇日法で見てみましょう。
下画像は、月が地球を一周する日数を基準とした太陰暦と、太陽の周りを地球が一周する日数を基準にした太陽暦を合わせた干支万年暦の2020年における見開きページです。
天元烏兎擇日法は陰暦を基準とし、陰暦一日の干支を月首と呼びます。
2020年7月21日が陰暦の6月1日で月首となる干支は乙丑です。
2020年7月23日は陰暦の6月3日で、干支は丁卯です。
下画像は、玉函天星課花甲値日表(画像はその一部)と言って、月首を基準とし、太陽、太陰(月)、木、火、土、金、水、羅睺(らごう)、計都の九星日の早見表で、風水史の中でも救貧先生と尊ばれている楊筠松(よういんしょう)が理論化したとされています。
月首「乙丑」の欄内にある六十干支のうち丁卯を探すと、羅睺(らごう)日に当たることがわかります。羅睺は実在しない架空の星ですが、災禍を招く大凶星とされています。
以上、玄空大卦擇日法で見ると、当時国家元首の安倍前首相にとって凶、天元烏兎擇日法で見ても、羅睺日の大凶であったことがわかります。結局コロナ禍のため、一年延期となり、開会式は催行されませんでした。
そして政界でも世論でも、強行か中止か喧々囂々(けんけんごうごう)の末、強行されることになり、一年後の同日、2021年7月23日の20時(東京都千代田区の真太陽時では20時12分)、重々しい雰囲気に包まれる中、開会式が行われました。
今度は、天元烏兎擇日法から見てみましょう。同じく先ず、2021年の万年暦です。
2021年7月10日が陰暦の6月1日で月首となる干支は己未です。
2021年7月23日は陰暦の6月14日で、干支は壬申です。
玉函天星課花甲値日表にて、照合しましょう。
月首「己未」の欄内にある六十干支のうち壬申を探すと、羅睺(らごう)日に当たることがわかります。よりによって昨年に引き続き、九星のうち大凶とされる羅睺日だったのです!
それでは、玄空大卦擇日法ではどうでしょうか?
この日は、日から月へ氣が洩れる生出になっていますが、年から日は比和、時から日は生入で中吉課式となっています。そして、天皇陛下にとっても、菅首相にとっても、小池都知事にとっても、天の生氣をいただくことができます。
残念ながら年と月が天戦地冲で、羅睺日ですが、玄空大卦擇日法では吉ゆえ、コロナ禍中ではあっても、選手や五輪関係者の感染は最小限に留めることができ、なんとか閉会式を迎えることができるでしょう。
東京五輪の日程もちょうど半ばを迎えました。無観客はさびしく盛り上がりに欠けますが、最も世界的大会と言える五輪がきっかけとなって、世界の国々が結束し、コロナ禍という世界的大試練を乗り越えることを天は願っておられるに違いありません。
追伸
天元烏兎擇日法による烏兎吉日と、玄空大卦擇日法による吉日時が重なると、計り知れない吉効果がもたらされると実感しています。
上記ふたつの擇日法は、立命塾にて擇日法講座を設けております。
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