2020年 アメリカ合衆国大統領選挙 を命理学と断易にて占う
アメリカ合衆国
説明するまでもなく、世界一の経済大国であり軍事大国です。
2020年11月3日に、4年に一回の大統領選挙が催されます。
世界をリードするこの国の大統領が誰になるのか、当然世界に大きな影響力を与えます。
世界三位の国土面積985万㎢に、50もの州があり、世界三位の人口3億2700万人が選択するのは、
果たしてドナルド・トランプ現大統領か⁉
はたまたジョー・バイデン上院議員か⁉
それでは、命理学の観点から占ってみましょう!
先ずはトランプ大統領の命式原局を見てみましょう!
元命は「比肩」でその十二運は「建禄」
かなり我が道を頑固なまでに行く性情を表しています。
月干と日干が甲-己の「中正の合」月支と日支は午-未の「支合」で、「天地徳合」しています。
月柱と日柱に天地徳合のある人は、良いと思ったことは即言動に表します。当然そこには賛否も生ま
れ、批判も受けますが、不思議と乗り切ることのできる徳を持ち合わせています。さもなくば、アメリカ大統領までにはなれなかったでしょう。
次に、バイデン上院議員の命式原局を見てみましょう。
月支元命に傷みなく「正官」を持ちます。正官は十ある通変星の中で最も貴星とされ、気品があり、人望の篤さがあります。
さらに正官と同じ月柱に偏財を併せ持ち、「財官双美格」を形成しています。財官双美格はその名の通り、財も付き、官すなわち高位に上ることができるとされます。
また、年干と日干が干合年支と日支が害となっています。干合と支害を併せ持つと、精神と肉身の不一致を意味し、具体的には血縁関係や健康面での障害の憂いがあります。
そして、害関係の午丑の蔵干通変星はどちらも福禄寿の象意を持つ「食神」で、配偶者や家庭の場である日支に関わるため、これらの象意に対し、障害が及びやすい暗示となります。実際、1972年に不幸な自動車事故で妻子を失われるという悲劇に見舞われ、ご自身も三度、脳動脈瘤など頭部の手術を乗り越えておられます。
次に、大運(十年運)を見てみましょう。
先ずはトランプ大統領の大運です。
現在74歳ゆえ、68歳~77歳の十年運です。
トランプ大統領は子丑空亡(天中殺)で、58歳~77歳までの20年間は大運天中殺です。
大運天中殺期は、宿命的な枠組みが取り払われ、運勢が良くなる場合は自分でも信じられないくらいに良くなり、逆に悪くなる場合は底無し沼にはまったように落ちるとされます。
この分かれ目は、大運天中殺に入る前の5年間の過ごし方にあり、試練の中でも努力した人は良くなり、逆に欲望のままに楽しく過ごした人は落ちていくのです。
それまで不動産王の名をほしいままにしていたトランプ大統領でしたが、最初の妻による経営失敗により、46歳となる1990年、巨額の負債を抱えてしまうことになりました。
しかし持ち前のバイタリティーと経営手腕により、2000年までには再び「不動産王」にカムバックしました。
我が身日干が「己」、月支が「午」のトランプ大統領は、このままでは火で焦土と化しやすいため、「水」が必要です。48歳からの三十年間は、「北方水運」に入って調候され、本人の努力も相俟っ
て、56歳となる2000年までに、業績を回復できたのでしょう。
大運天中殺に入る前の5年間、悪化していた業績を必死に回復させた努力が実り、大運天中殺期間は、大変な好運期となるのです。大運天中殺に入ってからは、経済界だけでなく、政界への進出に意
欲を示し、2012年大統領選挙に向けての共和党候補の中で、2位の支持率を獲得しました。(実際には出馬は見送る。)
そしていよいよ、2016年の大統領選挙に向け、2015年6月、共和党から出馬することを表明しました。
アリゾナ州で演説するドナルド・トランプ候補(2016年3月)
歯に衣着せぬ破天荒な言動は物議をかもしましたが、熱狂的な支持者を得て、共和党候補者は次々と撤退し、2016年7月、正式に共和党の大統領候補に指名されました。
そして、民主党候補のヒラリー・クリントン氏と激しい選挙戦を演じ、僅差で勝利し、第45代アメリカ大統領に就任しました。70歳220日での歴代最高齢の大統領誕生となったのです。
(2017.1.20の就任宣誓式)
経済界からいきなり政界の、それも世界をリードするアメリカの大統領になるという、まさに大運天中殺現象の最たる現象と言えるでしょう。
現在トランプ氏は、二期目の就任を目指し、選挙戦の最終週に入っていますが、現在74歳で、大運天中殺も残り4年弱となりました。
大運天中殺最後の5年間は、それまではずされていた人生の枠組が再びはめられつつあるときで、それまで通じていたことが通じなくなる試練の期間とされています。
さらに2020年は庚子年で、願ったことが実体化しづらい天中殺年
月干支の甲午とは天地ともに衝突の天戦地冲月支は現在の場ゆえ、現在の立場が破れる憂いがあるの
です。
トランプ候補の大運と歳運の分析が長くなってしまいましたが、民主党のバイデン候補の大運を見て
みましょう!
バイデン候補の大運です。バイデン候補は現在77歳ゆえ、76歳~85歳の十年運にあります。
バイデン候補は我が身日干が丁火、月支が亥水で、このままでは火が消えてしまうため、木と火の
調候を要します。幸い年支が午火ですが、壬水の直下ゆえ、弱い火で、大運や歳運に火運と木運が
訪れたときが好運となります。
幸い56歳~85歳までは南方火運にありますが、すでに未運に入っていて、火が衰えつつあります。
バイデン候補の命式原局と大運関係は、年支と午未の合、月支と亥未の半会、日支と丑未の冲となり、歳運支とは年支が午子の冲、日支が子丑の合となり、年支日支ともに合と冲が重なって、冲から合が守っているかたちとなっています。
そして現在地を意味する月支亥に蔵されている正官が、半会となっているゆえ、今の立場から次元が変わった立場になることを意味しています。
バイデン候補の現在の運勢は、決して強いとは言えませんが、宿命的にはトランプ現大統領と比較すると、バイデン候補にやや分があると言えるでしょう。
最後に、断易(五行易)にて占ってみました。
断易は五行易とも呼ばれるように五行関係で吉凶を占う術で、易卦の各爻に十二支を振り、月支と日支から引従した五行関係をベースとして、吉凶を判断します。
詳細な理論については省略させていただき、結論だけご紹介させていただきます。
10月28日に3枚の古銭による擲銭法
にて占いました。
世爻=トランプ氏
応爻=バイデン氏
本卦 山雷頤 之卦 地山謙
断曰
世のトランプ氏は、月建より旺、日辰より旺で冲起(画像と動画では併起となっていますが、冲起が正しいですm(__)m 11.5修正とお詫び)。かなり強く動爻ではないが、他爻にも影響を与える。
応のバイデン氏は月建より囚、日辰より囚で、さらに動いて回頭剋。
これだけ見るとトランプ氏の方が圧倒的に有利。
しかし、下卦の初爻と三爻が動いて、化爻とは申-子‐辰の三合水局を形成し、強力に応爻の子を強めている。
さらに三爻辰は動いて申の官鬼と化し、官鬼すなわち権力を得る暗示。
三合を形成する子は父母でマスコミを意味し、申は官鬼で民主党、辰は財で選挙資金を意味し、孤立気味のトランプ氏とは異なり、党一丸となり、マスコミを巻き込んで、資金も豊富で、強力にバイデン氏をバックアップしていることが窺える。
以上から、かなり接戦ではあるが、バイデン氏が勝利し、第46代アメリカ大統領に就任すると断じる。
以上、命理学的にも断易でも、接戦ながらもバイデン氏の勝利と予測しました。
ウメサン個人としては、共和党派でして、この結果どおりですと正直残念です。
宿命が絶対ではなく、運命は創開できると確信しており、劣勢を挽回して土壇場でのトランプ氏の逆転の可能性もゼロではありません。
バイデン氏が勝利すると、史上最高齢78歳での就任となります。現在77歳のご高齢、今までに3度の頭部手術を乗り越えておられます。
詳細は敢えて省きますが、大運との関係で、健康面での心配の暗示があります。
バイデン氏勝利の場合は、くれぐれもご自愛いただき、世界中の民主国家のリーダーとして、4年間の任期を全ういただけますよう、心より祈ります。 pray
God bless America !!
参考文献と画像 Wikipedia
音楽 『アメリカ合衆国国歌』 日本フィルハーモニー交響楽団(山本和樹指揮)
『God bless America』 Connie Francis
制作 立命塾 楳山天心
それでは動画でご覧ください。
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