易学講座 易占

易は難しいがこれほど面白い学びも他にない!

 易経は上経30、下経34の計64の易卦で構成されていますが、上経は地球誕生から始まり、ヒトの誕生から成長に伴う変化の法則に則って並んでいて、原理的抽象的ですが、下経は少年少女の感応ふれあいから始まり、社会における日常の現実的行動的な変化の法則に則って並べられています。
そして、上経は乾坤の全爻の陰陽を変える錯卦関係から初まり、頤・大過、坎・離の錯卦関係で締められますが、間は並んだ二つの卦が転倒させた綜卦関係になっています。
下経は咸・恒の綜卦関係から始まり、ずっと綜卦関係が続き、中孚・小過、既済・未済の錯卦関係で締められます。
陰陽を全変爻する錯卦関係から初まり、転倒関係にある綜卦関係の二つの卦がセットとなって並び、錯卦で上経が締められ、続いて下経は綜卦関係がずっと続き、既済と未済の錯卦関係で締められるという、最初と中間と最後が錯卦、その間は綜卦関係になっているという、驚くべき法則性があるのです❗️
(下画像は、易学講座中に易経の64卦配列をホワイトボード上に記したもの)
写真の説明はありません。
「五十にして易を学べば、もって大過なかるべし!」と孔子が説かれましたが、三十代に易経に出会ってからまもなく六十三歳になろうとする中、立命塾で講師として教える立場にありながらも、日々新たな発見があり、感動を覚えると共に、易の奥深さを感じています。
易学は一生かけてのライフワークとなりました。
受講生の皆さんには、易占ノートを用意して、毎朝易を立てる日筮※を推奨していますが、かくいう私も行っています。
出された易卦をノートに記して、易卦の教示を胸に一日を過ごし、就寝前にノートを開いて一日を振り返り、易卦の教示に対しどうだったかを考えていくと、易卦が言わんとしていたことが具体的な形で現れていることを知り、鳥肌が立つほどの感動を覚えることがあります。それを必ずノートに記し、一冊二冊と増えていくに従い、こうした経験が積み重なって、易卦の教示と実生活が結びつき、易経は生きた教えになっていきます。
はっきり言って易は難しいですが、しかし根気良く毎朝日筮できれば、これほど面白い学問はありません❗️
立命塾では、実践的易学講座を新春1月25日に開講します。志ある方の入塾を門戸を全開してお待ちしています。

※日筮
 毎朝、易を立てること。最もオーソドックスな易の立て方は筮竹を使用した方法だが、とてもプロセスが細かく時間もかかるので、略した方法である略筮と言って、三枚の天地銭(天を表す円形で中央に方形の孔が空いているコインのことで、通常は清朝時代最も栄えた乾隆帝古銭を使用する。)
を6回振って易卦を出す。
 下画像が乾隆帝古銭3枚。乾隆通寶と彫られている面は裏で、満州文字が2字(「大清」という文字)彫られている面が表。

乾隆帝古銭3枚

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